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No.975

癸生川凌介事件譚vol.8「仮面幻影殺人事件」クリアした。
導線のわかりやすくてシリーズキャラがほぼ出てくるので、初めて遊ぶ人にも優しいかもと思ってたときもありました
ネタバレ注意
……が、結末がなかなかヘビーだったので1本で満足かもなあ……になってしまった。
プレイ時間が長い分いくつもの事件が関わってきてとっても複雑。ポンコツには難しいです。1個でもひいひい言ってるから。
途中で違和感のあったところもそもそも前提が違うってところからひっくり返されて気持ちよかった。
まあ真犯人が物理的に犯行が可能なのかとか、精神的にそういうことがありうるかというのはいったんおいておく。

2003年だからインターネットが普及し始めたころの話だけど、もっと手軽に発信ができて一般的に使われてる今だからこそ、特に噂の広まり方の過程や、久我の憎しみの矛先がなくて苦しむところが印象に残った。噂に踊らされる人の考える力がどうとかでなく、不安を実体化してなだめたいと思うから説得力が増してしまうのは自然なことなのかもしれない。
伊綱の推理が近からず遠からずというか久我も似たような結論出してるところからして、周辺だけ探してると見えてこないところもあるよね。
実際、有馬の人となりがよくないから伊綱の説にまんまと引っかかってしまった感じがするのがすごく悔しい。

1作目のときも思ったけど、歪んでいくところまでいった犯人に対して一刀両断する癸生川がやっぱり好き。普段は変な人なのに考え方はすごくまっとうなところ。
こういう人が犯行前にいてくれればこんなことにならずに済んだかもしれないのに、と思わずにはいられなかった。
真相がわかるにつれてやるせなさが増していった。スタートからして間違ってたし、どれかが叶ったとしてだれも幸せにならない。

新人時代の熱心にメモを取り、自分のペースを保てなくて悩む伊綱がみられてよかったです。あのたくましさは努力の賜物なんだね。ますます好き。
捜査メモの豆知識みたいなところに書いてあった知床さんのサイズも衝撃だった。

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