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映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)
上映当時から気になってたのをようやく見た[[MORE]]予備知識として、主人公が死ぬとある時点からやり直しになるが死ぬ前の記憶はぜんぶ残ってるからどんどん強くなるっていうのはCMとかブランチで見て知ってた。
なんだかRPGでいうところのゲームオーバーになったら最後にセーブしたところまで戻るという体験がこの作品の中で何回も繰り返されてるのが、ゲームを遊んでいるプレイヤーと画面の中にいるゲームの主人公が同一人物になった感じ。しかも敵も同じ能力を持ってる(というか主人公は敵から偶然その能力を手に入れてしまった)ことで絶望的だった地球軍の勝利する機会が巡ってきたって設定がぐっとくる。かつて英雄とされたリタも同じ能力を持ってたけど今は持ってないからアドバイスするしか手段がないのも歯がゆくて良い。怪我して正当に治療(=輸血)されたら能力がなくなるから怪我したらとっとと死ねって散々叩き込まれるところのテンポが良くてやけに面白かった。
パワースーツの扱いも初めはよたよた歩いてたのに回数を重ねるごとに新人か疑うくらい平気で走ってくし目的が見えたあとは平気で仲間見殺しにもするけど、そのままじゃどうにもうまくシナリオが進まないからと記憶を頼りにリタと出会わない道を選んでみたり、戦闘に駆り出される前の段階で他の手段を取ろうとしたところで治療されちゃって能力を失ったところはひやひやした。急に残機が1になったようなものだし。最終的にこれまでと同じように戦闘に行くのではなくその前の段階で初対面の分隊のチームメイトを説得してラスボスを倒しにいくところがゲーム的で最高だった。序盤の正しくない分岐のところで上官が言ってた「兵士たるもの運命は自分で変えろ」がこのへんでじわじわ効いてくる。
ボスを倒したあと、戦闘前日の、そもそも一番最初の二等兵として前線に駆り出される命令そのものがなかったことになってて、共に敵を倒したリタや分隊のメンバーとは出会わないルートに分岐したのはちょっと寂しい。自分だけが実現しなかったパラレルワールドのことを知ってるんだから言っても信じてもらえないだろうし。ってオメガを倒したときに浴びた血液で再び能力を手に入れたってことなのか、実は最初の命令がオメガの力によってゆがめられたもので、倒したことでそれが解けて正史に戻ったのか、なんだったんだろう。
最後だけ考えさせられる部分はあったけど、予備知識がないと何がなにやら理解する前に終わっちゃいそうだなと思うくらいテンポが良くて予想してたよりも面白かったと思う。
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