『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』クリア感想

GW2本目のクリア。switch版です。核心的なネタバレを含みます。 夢中で遊ぶあまりスクショがこれしかなかった 評判に違わず面白かった! ただ犯人が確定してからのムービーがどうしてもエグいから、仮に発売当時にゲーム機持ってても最後までやれなかったと思うので絶好のタイミングだった。 本来規範を学ぶべき場所でコロシアイやってるし、色使いとかモノクマの露悪的でメタな言いぐさが刺激的なので熱狂的なファンがいっぱいいるのも納得。 ゲームシステムについて 探索パートが想像してたよりかなり楽だった。 ワープできるし、地図のキャラのいる場所と行かなきゃいけない場所には印がついてるし、寄り道しようとすると誘導される。証拠が集まってない状態でエリアから出ようとすると警告してくれるのもありがたい。学級裁判に全力を注げる。 進むと事件が複雑になって、学級裁判でやることも徐々に増えていくから毎回緊張感があるのもよかった。 あんまり覚えてないな~ってこともいつでもメニューから確認できるのと、苗木のヒントがとても親切なので謎解きが難しくて詰むことはまずない。 ただ私の射撃力がなさすぎて、議論パートは何回かイライラすることはあった……矛盾しているところはわかってるのに……的をよく見ろ……難易度さげてもいいんだぞ…… ストーリーについて 事件の動機に人間関係が絡むから、なんならいつのまにか非日常パートのほうが楽しみになってた。 やってることは命かけてる絶望的な学園内のデスゲームなんだけど、ちょこちょこ茶化してくるから暗くなりすぎないところもよかった。それでもおしおきの後はちょっとつらい。 全体の結末は生徒たちの身に起こったことがSFチックでとんでもないけど、モノクマが話をぜんぶ聞いていて瞬時に移動して話に参加してくるとか、超高校級の生徒たちの能力からして浮世離れしてるし、細かい事を考えたら負けだと思う。ミステリーでこれ言うのどうなんだ。 コロシアイ仕掛けた真犯人に辿り着くまでのトリックと史上最悪の絶望的事件の中身はそこまで関係なかったから気にしないことにする。 黒幕がころころキャラを変えてくるのが人間味がなくて、「超高校級の〇〇(職業)」じゃなくて「絶望」って概念的な存在にぴったりでラスボスにふさわしい感じ。好き。もしはっきりと動機があったら目的のある一人の人間になってしまうし。 全体をとおして好きだな~と思ったキャラのことを考えると、やっぱり何かしら信念があって脱出したいと思ってたから、人間を人間たらしめているのは極限の状態でも譲れない信念だなあと思ったんだよね。 人格が安定しないって意味では腐川も黒幕と似てるけど、ジェノサイダーは本物の殺人鬼なのになんだかんだギャグ要員で、最終的には1年前に起こった事件の記憶がある最後の切り札だったのが面白い。 ジェノサイダーは萌える男以外殺さないって一貫したこだわりがあって、腐川と同じ人を好きだったから同じ人だと思えるのかな。二人が決定的に違うところってどこだったんだろう。 それでも、黒幕もこれまでのコロシアイと同じように自分がつくった校則にのっとってクロとして処刑されたわけで、実は概念的なやばいやつじゃなくて単にネジのとんだ人間かもと思ったりもする。 結局ひとりのクラスメイトを犠牲にして卒業したって絶望はすこしだけ残ったところが後味悪いよね。それも嫌いじゃない。 楽しい青春の記憶が誰にも残ってないから、逆に学園に残ることへの未練もなくなったのかもしれない。 最後に希望をみつけて玄関に立ってるところ、謎が全部解けた後だから明るい気持ちになるのは当たり前なんだけど、友情ともちょっと違う結束感で一人一人が自分にできることをやっていこうと決めているのが印象的だった。最後の捜査しかり、行く場所はちがうけど目指す場所は同じことを感じられたというか。 なんか上手にまとまらないんだけど、とにかく刺激的で面白かった。 各キャラにもいろいろ考えたところがあったはずなのにおぼろげで悔しいので、2以降はプレイ記でもつけようかな……

2022-05-05 · おいしい水

『Titan Chaser』(switch)感想

GW初日からゲームをクリアして良いスタートを切りました。 夜の郊外へ出て、街に迷い込んできてしまった巨大なモンスター(作中ではタイタンと呼ばれている)に光を照射し、元の住処へ帰してあげるアドベンチャーゲーム。 4話+α構成でやることもシンプル。車内にターゲットの情報と帰し方が書いてあるので、それに従って車を走らせ、たまに歩いて目的のものを探す。 遊んでいる時間のほとんどが一人で目的地を探して走ってる時間で、主人公の独白で通りがかった場所にまつわる話が聞けるくらいだから、アドベンチャーというよりは雰囲気を楽しむドライブシミュレーションだった。 他の誰もいない静かな道路を、誰かが残したミックステープを聞きながら、得体のしれないタイタンを探して車を走らせているととてもさみしい気持ちになる。その空気が寝る前のリラックスにぴったりだった。 タイタンを倒すでも捕まえるでもなく、帰してあげるっていうのがいいよね。 外は誰もいないから、水にさえ入らなければ基本的に好き勝手走れるのが楽しかった。道のない草むらを爆走してショートカット、ドアを開けたまま走行、燃料や環境問題を気にせずエンジンをふかしたままで車を離れても怒られない。時間制限もないので方向音痴にも安心。 操作が独特で、車を走らせるためには現実でやるのと同じように、ドアを開けるところからひとつずつ操作しないといけないのは個人的にはすこし面倒だった。動かしたいものに結構近づいて対象を画面中央に合わせないとアクションできないからまどろっこしい。 あと拡大以外の操作説明がどこにもないので、最初は自分の部屋すら出られなくて詰むかと思った。 Xが決定、Aでジャンプ(運転中はサイドブレーキ)、ZRで前進、ZLで後退。動けなくなったり水没したら車内のトランシーバーの赤ボタン(SOS)で助けを呼べる(これ攻略を探すまで気がつけなかった)。 セーブの仕様も癖があって、チェックポイントから再開するとき、章の最初からやり直してメニューから直近のチェックポイントに戻れるんだけど、そうすると主人公が同じことを言うので進行がリセットされている気がする。後から考えれば中断しないでSwitchをスリープモードにすればよかった。1話が短いから巻き戻ってもそんなに気にならないけど、毎回ちょっとヒヤヒヤする。見逃したところをもう一回聞けるから一長一短かも。 ネタバレを含みます エンディングの分岐はぜんぶ見た。どれも今後を想像したくなる感じで好き。自立ルートが一番好みだった。 タイタンが近づいてきたときの足音や、雷でクラーケンの姿がはっきり見えたときちょっと怖かったから、時間がかかっても多少部屋が窮屈でも、タイタンに直接出会う前の平穏な生活に戻りたいって思うだろうなって。 待遇のよさを見てもあの会社は人の入れ替わりが激しそう。結局街にいる人は不便が起こっている原因を頭ではわかってるけど、まだタイタンと共存しはじめたばかりで行政も手探りなんだろうなというのが端々から伝わってきて面白かった。 エンディングのあと、ほんの少しでも後日談みたいなの見てみたかったな。のんびりやってたから最後の話は衝撃だった。 ゲームとしては大味だったけど雰囲気が好みだったので楽しかったです。続編あったらまた遊びたい。

2022-04-29 · おいしい水

『DEEMO』(switch版)感想

まだまだ遊びきれてないけど、楽曲の解禁が終わったのでひとまず感想を書く Cytusと同時期にauスマートパスで存在を知ったときは、タップ音が出ないとか判定がやたら巻き込まれていまいちハマらなかった ちゃんと触ったのは2018年にスドリカとコラボしたとき それでも無料曲と砂時計の範囲ではいまいち曲が好みじゃなかったからスマホで砂時計1周くらいしか遊んだことがなくてパックも買ってなかったから映画を機に買ってみた 何回か移植されてる作品とはいえコスパは最強 良いところ よくも悪くもスマホと変わらないけど確実に画面が大きくて遊びやすい! 曲解禁のタイミング、木を成長させる光が出ない、アリスと仮面の少女に声がついてる、とスマホ版と違うところはちょこちょこあるね 有料曲のほうが強そうというか音ゲーっぽい曲が多くて見直した 意外とCytusからの移植も多いんだね ピアノメインだと音があまり古くならないのが長く愛される理由だと思う このゲームの良いところは、まずこのストーリーもとい世界観を音ゲーでやったこと 説明こそ詳しくされないけど、演奏する理由がちゃんとあるのが好き 選曲面ではおだやかな曲も激しい曲もピアノがメインならOKって幅広さ sdoricaやRayarkにはまる前はソシャゲの音ゲーを遊んでたから、歌モノでも譜面がずっと伴奏のピアノを追ってることにしびれた プレイ中上手く叩けてるとほんとにピアノ弾いてるみたいなのも良い 好きな曲はスドリカコラボで出会ったMarigold 4周目の最後の曲はFluquorじゃないんだね、そりゃ人気なはずだわ フルコンできるかどうかは別として、パックの曲だとKaguyaとLike Asian SpiritsとMerry go round girlとRhuzervが好き Rhuzervに関してはDeemoに入ってるの知らないで一時期かなり聞いてたから遊べるって知って驚いた 音ゲー部分は遊ぶ以前に判定合わせるのがまず難しくて動画見てやっとわかった感じ switchだとスマホほど音ズレないから打鍵音つけて楽しんでる あと判定の線に近づくにつれて加速してるように見えるから早押しになりがちなのがくせ者 癖でノーツが入ってくるあたりを見ちゃうから、上手い人みたいに画面上部を物理的に隠したらかなり安定した それとタップとスライドが連続するやつどう取るのか分かってから楽しい 微妙なところ 唯一きつい点は全曲一覧、難易度やスコアでのソート、お気に入り、ランダム選曲のシステムがまったくないこと パックの数結構あるのに一列横並びでどれがどのパックの曲なのか覚えられないし、それらもスマホ版の追加順なのか固定されてて同じシリーズのパックが離れたところにあるから探すのが大変で困る 曲探すのに有志のwikiが手放せない このへんのかゆいところに手が届かない感じは2で直ったらいいのにな〜〜 でも曲が良くて音ゲーが楽しければOKです

2022-03-10 · おいしい水

プレイ中:『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』

読み物系のゲーム、読み始めたら止まらないけどやることはそう変わらないので面白かろうと途中で満足してしまいがち なので現段階(3章の学級裁判終了直後あたり)での感想を書いて奮い立たせようと思います 友人の何人かに勧められてスマホ版が出てから気になってたところにswitch版が出たので買った アニバーサリーエディションだからスマホ移植版と同じだと思うんだけど、検索のサジェストでネタバレ食らうのが嫌なので、配信のガイドライン確認したくらいで元から何が変わってるのかは不明 入れば成功間違いなしと言われる超名門高校・希望ヶ峰学園は超高校級の一芸秀でてる人しか入学を許されない そんなところに一般的な高校生の苗木が抽選で選ばれ、強運で入学したかと思ったらデスゲームが始まっちゃったって話 自己紹介どころか出で立ちでもう胃もたれするくらいキャラが濃い 名前覚えやすくて良い イメージは逆転裁判とか、もっとテキスト読んで推理するゲームかと思ってたら校舎内を歩いて証拠を探したり狙いを定めて矛盾をつきつけるアクションっぽいところもあるからびっくりした 推理こと学級裁判パートが本当に面白い 覚えることいっぱいあって、話の流れで何をやらされるか分からないのが本当に楽しい 謎がひとつずつ紐解かれていく流れもさることながら、ほどよい緊張感を保ったまま議論を見られるのがすごい 矛盾指摘するために照準を合わせるのがあんまり得意じゃないから、いつそれが来るのかそわそわしちゃう 以下3章までのネタバレ注意 開幕から思ってたよりばんばん死んでいくので慣れるまで怖かった 江ノ島盾子どうして…… 好きなキャラが大体死んでしまうのはデスゲームなので当然として、こういうのは死んでからどうなっていくかがとてもとても大事だと思うんだよ 日常編でも人間関係は分かるんだけど、謎を解いていく過程で被害者とクロがどんな関係だったとか、クロ自身がどんな人かって分かる、でも知ったところで白黒はっきり決まったのでもう戻れない! どうして! ってやるせなさがこのゲームのいちばん面白いところだと思う 2章の大和田の犯行理由がほんと悲しくて好き 別のところで出会っていればいい友達になれたかもしれないのにと思う一方で、こんな環境でもなければ絶対に出会わなかっただろうしもどかしい 3章のセレスは普段冷静に振る舞ってただけあって、クロと分かってからどうしても生きたかったって暴露するのも、他人を踏み台にしてまで生き残って叶えたい夢の内容もやったこととのバランスが取れてなくて醜くて最高だった あの一連の語りだけでセレスがどんな人生送ってきたのか思いを馳せてしまう それでも最期までセレスティア・ルーデンベルクとして虚勢をはるんだけどほころびが出てるのがたまらん おしおきも絶妙にクロの尊厳傷つける感じなのがほんと モノクマ許すまじ 死ぬか生きるかってところになって出てくる弱みと、生き残ったほうも変わらずにはいられないところ、長くいるほど関係が深まってきてつらいんだけど先が気になる それで私は日常編より早く犠牲者が出ることを心待ちにしてしまう この外道め! だからといって日常パートでスポットが当たってもこれからなにかあるのか!? とも思ってしまう もうやだ 私は今のところ霧切と朝比奈と大神が好きです 霧切は素性ばらさなかったり捜査に積極的でそれとなくヒントくれるからスパイか公安の刑事なのかなって思ってる コートも立て襟でそういう感じだし 朝比奈と大神はまじで死んでほしくないよ 朝比奈が大神のことふつうに女の子扱いしてるのがなんかツボ 二人ともお互いのこと大事にしててかわいいし癒しだから生き残ってほしい これからの展開、外では地球が宇宙から来た生命体と戦争が始まってて、人間の希望をつぶすために新入生を見世物にしてるとかそういうトンデモなやつしか浮かばないわ 書いてたら進める気になってきたからちょっとずつやります

2022-02-03 · おいしい水

『FINAL FANTASY LEGENDS Ⅱ 時空ノ水晶』感想(スマホ)

『ファイナルファンタジーレジェンズⅡ 時空ノ水晶』をクリア スマホの買い切り、元は2017年までやってたソシャゲだったらしい こうやって残せるのはFFレジェンズシリーズの後継作だからで、他はなかなかそうはいかないよな~と思う これを始めたのはピクトロジカFF(18年に終わったソシャゲ)で序盤に引いてお世話になってたのがリーグとアンジュだったから 一時期大画面端末の縦横比が合わなくなってたから評価がかなり下がってるけど、1.0.4で直ったからふつうに遊べる 元ソシャゲだけあって操作がスマホに最適化されてて、具体的にはフィールド探索がない ステージ選択のとき村の人にコマンドで話を聞けるし進行で話の内容がかわるからRPGっぽさは残ってる 成長システムはキャラレベルとシナリオ進めるともらえる魔石のAP貯めと進化 ギル(お金)で買える装備と魔石をつけることでステータスが上がる こういうAP貯めるシステムだとAPがもったいなくてステータス度外視しがちなのは私だけではないはず FF9もそうだった そうやって回してると途中で育てる魔石がなくなったりしてね…… ジョブの代わりに魔石がキャラ固定だから得意な魔法が差別化されてる 続きでストーリーネタバレ含む感想 1部のストーリーは中盤までは仲間を集めつつタツノコが世界を破壊してしまう未来を変えるために、中盤でリーグの出生が分かってからは世界を司るクリスタルをカオスから取り戻しにいくために戦うみたいな感じ カイロスがクロノスを助けるために生き延びようと自身のクローンを作り、それが現代にさかのぼってきてリーグになった、でも諸々の失敗作がカオスとなって大暴れするのを止めに行くってところが一番熱くて好きだった 入口がリーグだったからどうも贔屓目に見ちゃう ただ一気に進めようとするほど引き伸ばしが目につく リーグの話もそのあと散らばって暴走してる失敗作たちを探して研究所を駆けずり回って何度もボス戦、そこからクリスタルを脅かすカオス本体を各時代に探しにいってまたボス戦……を繰り返して全部で3回くらいずつ火水土風のカオスを倒すはめになったのはかなり退屈だった 話自体はサクサク進められるから余計に気になるのかも でも最後、これまで一撃でやられてたバハムートの魔法をうけても戦闘が続いたのが激熱 いいところでFFおなじみのプレリュードが流れるのがよかった ソシャゲ時代のイベントらしきエピソードの話だと、エルフ探偵殺人事件がしょうもなくて一番好き モーグリが暇つぶしのために小説書いてる時点で面白いし「死んでる……!」ってときの効果音が分かってても笑う あとサブクエストで前作のアルバが出てくる話も好き ぶっ飛んでる厨二でかわいかった 神獣界エウレカ編も例にもれず何回も同じ神様を倒さないといけないシナリオで、そのわりにトゥモロの出生が分かっただけだったからちょっと蛇足だった 不死王がプレイアブルになってちゃんとエルフと和解していたのは良い なんだかんだ王道のFFで楽しかったです 画面に収まりきらない大きな敵はやっぱりワクワクする 光と闇の戦士もいずれやりたいな~ エピソード読み返してたらまだ解放してない話が各人3話ずつくらいあるのを見つけてしまったので当面はバブイルの塔にこもります

2021-12-08 · おいしい水

『ウーユリーフの処方箋』(スマホ)感想

基本無料、1日5話のチケット制 ガチャもあるけど本編読むだけなら不要 呪いの乙女ゲームに閉じ込められて化け物になったヒロインから逃げてこの世界から脱出しようって話 シナリオに脱出ゲームっぽい謎解きがたまについてるのと、ソシャゲの遠征みたいな数時間おくとアイテムもらえるシステムでポイントを貯めて話を進めていくゲーム ちょっとびっくりする絵面はあるけどホラーではない ストアの評判のわりにハマりきれなくて残念だった 読み返し課金もためらうほど面白くなかったので感想が荒れてる 好きかどうかで言ったら私は好きじゃないけど、本編は最後まで読んでよかったです 特別ストーリーは読みませんでした 追記からネタバレ含む感想 まず序盤の皮肉たっぷりのメタネタが乙女ゲーム批判(もはや叩き)と苦労話ばかりでまったく面白いと思えず没入感もへったくれもない 最終的にアイドル消費みたいな話に落ち着くのになんで乙女ゲームだったんだろう 百歩譲って円果の置かれた状況を考えてもリスペクトがあるわけでもないし 呪いのゲームに入ってから出会ったトレーラーハウスの人たちと仲良くなり始めてせっかくの全員女たらしクズ設定が台無し、キャラも設定から抗いたくてもがいてるキリオとイコモツ、唯一素直にかわいいンアウフ以外そもそもどんな人なのかいまいち分からないうちに退場してていまいち皆そこまで好きになれなかった 最後の最後で円果を救うための仮想プロジェクトと分かって、多少のアラには目を瞑ることができたから結末はよかったと思う 雑なメタを並べて没入感をゴリゴリ削ぐのも、ゲームからマツリを追い出すためだったとしたら納得はする フィクションを使い捨てる下品なやり方だけど病んだ主人公を廃人にするよりましだから ただそこまでボリュームがないのに、気付かせたい部分をぎゅうぎゅうに詰め込んでるからとっちらかってるように見えた バッド分岐の先の展開の匂わせを見るに、リアルタイムで追ってたらもう少し楽しかったかもしれないけどそれはストーリーそのものの面白さじゃないから考慮しない 私はキャラや話に思い切り感情移入できるのが物語の楽しいところだと思ってるから、メタネタや仕掛けはあっさりめにしてキャラ描写に時間を割いてほしかった あんなさくっと死なれても地獄でもなんでもない それに、ファンの身勝手さよりも消費を仕掛けてるつくり手側にも責任があるんじゃないのかな〜って途中から気になってたんだけど、そこにはほとんど触れられないまま「ウーユリーフの処方箋」が誰かを救うための作品に勝手にすりかわっていってそのまま終わったことに違和感があった プロジェクトの中で一番偉いのが三筒だったからしょうがないのかなとは思うんだけどどうせならそこも詰めてほしかった トレーラーハウスの誰かを好きになった人も乙女ゲームが好きな人も雑に傷つけておいて中途半端に畳むな 言い方悪いけどキャラクターやアイドルを消費すること批判したいって考えありきでアンチ乙女ゲームの「ウーユリーフの処方箋」を作って、書いてる人の隠れ蓑にするために現実のラストレジェンド参加者と三筒の目的をつくったと言われたほうがしっくりくる このゲームで本当に癒やされたのはシナリオ書いた人と三筒と円果だけ とはいえ、冒頭のインパクト、綺麗なイラストの数々や途中の謎解きで出てきた「♪人形じゃない生きてるの〜」って挿入歌は良かったし、キリオが覚醒して6章で列車乗ってから脱出に向かう切迫した感じは好きだった このゲームやって結末見て安心したあと好きなゲームを思い返して、私がメタネタだと思ってたものは本当のメタネタではなく、上手に作品のなかにメタ存在を組み込んでプレイヤーの視点を入れ込んでたから受け入れられたし面白かったんだな〜と気づけたのでまったく時間の無駄ではなかったよ なんだかんだ最後まで読んで思惑通りこうしてネガキャンしてるから一周まわって面白かったのかもしれない なんでこんなにイライラさせられたのかうまく言語化できないけどそのためにわざわざ読み直すのは時間の無駄なので他の本を読みます

2021-10-31 · おいしい水

『Stories Untold』感想(switch)

やりたいと思ったきっかけがなんだったか覚えてないんだけど、ストアのほしいものリストに入ってた中で気分にあったから週末にやりました 毎年暑くなってくるとRPGを、涼しくなってくるとシナリオ読む系のアドベンチャーがやりたくなる 連作の短編をみる感じで楽しめる長さ 基本的にテキストで進行して、パソコンみたいな機械でコマンドを入力して主人公を動かす 説明によるとホラーらしいがテキストとちょっとした演出だけなのでそこまで驚く怖さではない 真綿でじわじわ絞められる系のこわさ 1980年代の話らしいから当時の空気感を知っていればもっと懐かしさみたいなものを感じられたのかもしれない よく知らなくても操作感がアナログで懐かしい感じはある 単純にPCゲームの名残かも ゲーム自体は良いだけに、テレビで遊んでもひたすら文字が小さくて読みづらいのがプレイ時間のわりにかなり疲れるのがストレス ブラウン管に映ってる演出だからいいところもあるんだけど漢字がつぶれてるのはよくない 本体のズーム機能フル活用したのはじめてだわ 英語だと気にならないのかな 続きでストーリーのネタバレ ホラーゲームのテキストアドベンチャーのパートと、基地のマニュアルのマイクロスコープのピントを合わせてコマンド入力画面と右往左往するのがゲーム的には楽しかった 4話の基地のライン3箇所、ライン1はともかく他の2つはどうやって答えに辿り着けばよかったんだろう そこだけ攻略見ちゃったよ 3話までに出てきたものが4話でまとめて回収されるのが気持ちいい 元凶がすべてジェイムズ自身の歪みにあったってところが悲しい 人知を超える災難が次々降りかかってくるんじゃなくて、自分が壊れそうで認めたくないものが心の中でずっとつきまとっているじっとりした怖さ 全部わかったあとで振り返ってみると、なにもかも壊れた家で自分自身を責めるところから始まって、遠隔で話しかけてくる研究者のうさんくさい感じ、よくわからないまま得体のしれない不気味なものと向き合えって言われる不快感、治療が進んでも妹の立ち位置にいる人は救えないし自分のなかにできた妹の虚像に責められる不安を治療中のジェイムズの心象として経験させられていたと思う それぞれの話に出てくるものが現実のジェイムズとどう結びついてるか考えるのも面白い プログラミングに詳しければ調査基地の変数でなにか分かったりするのかな 4話の終盤は先に結末を知ってるだけに進めるのがすごく嫌だった パーティーで今度はミスするわけには……っていうことと才能のある妹の描写でジェイムズがそれまでどんな暮らしをしてたのか少し察する ホラーだけどすべて明かされたあとの尾を引くやるせなさが好みのゲームでした

2021-10-18 · おいしい水

『Not Exactly A Hero』感想(スマホ)

感想書いたつもりになってた第2弾 9月の頭にクリアしていた 『アンダーワールドオフィス』と同じところが作ったビジュアルノベルゲーム そのときの感想はこちら ヒーローが所属する組織のそこそこ治安の悪い街の支部で現場の後方支援をする主人公・ライリーの話 ストアの説明だと一般人って書かれてたけど、一応組織の人だからまったくヒーローでないわけではないような でも身分がばれてはいけない決まりだから表向き一般人って地味さがこの作品のポイントだと思う 今回もチケット制の基本無料版と有料買い切り版があって私は買い切り版で遊びました チケット制は選択肢で消費するので結構ちまちま読む感じだけど1周が短めなので買い切り版おすすめ まずシステム キャラ個別の好感度と主人公の精神状態によってルートが決まる 選択肢によってアチーブメントもある 前作と比べて分岐の要素が分かりやすくなったのと、読み返しが章のなかのシーンごとに分かれたのが好感触 アチーブメントも一枚絵だけだったのがフレーバーテキストが入るようになっていてちょっと嬉しい つづきからストーリーと各ルートのネタバレ 3周目までは最初の始まり方が変わるのがびっくりした どの始まり方でもメンテナーズシステムの初回起動時のニュースで触れられていてニヤニヤできるのが好き フレアとチーフが本名で呼び合ってるのが旧知の仲って感じでかわいい ドライバーとオーナーが仲良くなると名前教えてくれるのいいよね ドライバー 現実を見ながらも前向きに生きようとしていてなんか憎めないキャラだった 悪い事してますけどね この街の政策はどうなってるんだ Aで彼女に手を差し伸べるライリーは間違いなくヒーロー 甘い食べ物が好きなのね Bで組織やめて一緒にドライバーになる 対になってるのがよい アチーブメントの親戚の話が好き オーナー 現実を見るあまりかなり悲観的な人 この人だけAとBの雰囲気が逆なのは黒幕だからかな 特に予想して読んでたわけじゃなかったからこの人が黒幕とは考えもしなかった 初回と2周目以降で一番味が変わる人 Aは勧誘を受けて組織に属しながらSMAKS入り、分岐の中でもオーナーBが一番好きかもしれない 活動の邪魔になるから消したのに結果的にSMAKSの活動が鳴りを潜めたのは彼の中に後悔みたいな気持ちが残ってるってことで、肉を切らせて骨を断つ感じたまらん でも犠牲の上なので手放しで喜べることでもない こういうの好き 好きです Bのアチーブメントだったかクリスのほうだったか忘れたけど クリスがライリーのこと内心認めてたっぽいこと言ってるのがよけいに悲しくなる 生きてるうちに言って クリス プライド高いけど警察署のとこで多少でも突き放すと死んでしまうし、助けてもメンタル弱って薬と酒でボロボロになるめんどくさかわいい男 Case5でライリーと協力して現状を打破しようとがんばるのが良い Aの親友になった距離感がかわいい ニコイチ(古い) 家燃えたから転がり込んで同棲ってBLの導入みたいなんだけどその後の話もいつか聞かせてほしい フレアに助けてもらったときのスチルが好き 頼もしい Bだとフレアがいなくなって弱虫なりにヒーロー目指すことになるのね チーフ アイスコーヒーのくだりだけはちょっと理不尽だと思います フレアとは以前ゴッサムシティでも同僚だったらしいのが気になる ヒーローも関係していることとはいえわざわざ動画よこしてフォローしてくる信頼関係が端的にやばい 仕事できるから言われないだけでかなり誤解されてそうな人 Aルートでバイク乗るとこが一番熱かった 下剋上じゃないけど上司納得させるのにルールの範囲内で解釈を変えるところやフレアにチーフが効くのを分かっててが柔軟でかっこいい バイク起動させるシーンがニトロメタンブースターやクリスAのラボに出入りして交互に改造してた~のくだりにつながってるのも熱い チーフだけはどのルートでも生き残るんだけどフレアのいる組織をよく知ってるのはチーフなわけで、Bや他のルートで改編せざるを得なくなったときの心情を思うとつらい 名無しルート これだけスチルなし チーフ以外全員死ぬ パーツ1と2のことを心から頼りにしていたわけではないと思うけどいざいなくなると……みたいな どの分岐もライリーがヒーローらしくなっていて好き 個人的には前作より好みでした 最近どうも治安の悪い作品が好きらしい 次回作も楽しみです 『アンダーワールドオフィス』のチャーリーのスピンオフ出すらしいけどいつになるんだろう

2021-10-15 · おいしい水

『IMPLOSION』感想(switch)

8月の最終週の土日に一気に遊んで、感想までまとめてあったのに更新した気になってた! Rayarkのハクスラ系アクションRPG かれこれ3年くらいRayarkを追っているのに公式でも音ゲーの話が多くてあまり評判を聞かなかったけど普通に面白いじゃん 元々これがスマホの買い切りで出てたところに価値があったと思う けどSwitchのほうが絶対に操作しやすいので移植してくれてありがとうの気持ちでいっぱいです ストーリー キャンペーン(本編)はウイルスで20年前に地球の人類が滅びた世界で、ある日宇宙から監視していたら危険信号が検知されたので、主人公のジェイクが特殊なスーツに意識をリンクさせて発信機を探しに行く って話 初見だと話ややこしいけど専門用語が分かれば難しい話ではなかった ジェイクが若くてとがった話し方なのに、7年ぶりにジョナサンと再会したときの「俺は信じてたよ」の声色がやたら優しいとか、元同僚があだ名で呼ぶのまねてみたりとかおじのこと大好きでかわいかったです しかしせっかく再会できたのにラスボス倒したあとの展開がやるせない ジョナサンには女王が干渉できないってどういうこと? そして最後の病院のシーンもよくわからない 意識だけをアヴァロンに送ってたから爆発したときに精神活動が止まって身体だけ残ったとしても、ジェイクを車いすの女の子が起動させたのがよく分からない 納得いかないあまり感想を探し回って女の子が妹説でなんとなく納得することにした それにしてもナノマシーンを使って自律学習型AIとして使うことにしたってこと? 絶望より衝撃が勝ってスタッフロール見ながら呆然としてしまった おじを目の前で亡くした悲しみに暮れるよりマシなのかな 最後だけ突然で腑に落ちなかった…… アナザーストーリーはジョナサンがWM2を乗り回して本編の裏で動く感じ 私の腕ではWM3でも死にまくってコンテしまくったのに、バリアがないからさらにすぐ死ぬ ありがとう技術の進歩 ジョナサンは強かった 遠距離武器になるととたんに画角の狭さが気になる でも最初の双子のボスであきらめました 犬が減らず口叩く感じ海外ドラマみたいで好き GDUの話せっかく20年前の生活感あるやりとりが見られて面白いのに1話クリアするごとに解放されるの終盤まで知らなかったよ 犬型ロボットのK-9に餌やるなって注意喚起とスープ汚染のメールが好きです システム 好き ストーリー短めとはいえ日本語と英語フルボイスでもう一人の機体使ってる時の差分もきっちり用意してあるのは好感触 戦闘面ではコンボがつなげやすくて回避(ダッシュ)のタイミング図るのが単純だけど楽しかった アヴァロンのきりもみ回転で周りの敵一掃するのが爽快 意外とレベル上げればなんとかなるバランスとコンティニューが使えるのも脳筋にやさしくて良かったです ただ、Arkの一括売却と保護機能がないのと、パラメータが何を表しているのか分かりづらいのは特に気になった HP修復とか攻略読むまで分からないって あとは細かいことだけどGDUが溶け込みすぎて初めから気づきづらい これ一切読まないでサンデウス・アドリリア・AZAを理解するのは無理だった 解放されたらArkシステムみたいにマークつけてほしかったかも 気になるところは多少あったけどこの値段で土日でサクッと1周できてストーリーもいつものRayarkって雰囲気のSFだったので楽しかった 前日譚らしき映像作品が何年も前に立ち消えになってるのが惜しい 公式で取り上げられるときにアヴァロンだけじゃなくてジェイクが前面に出てほしいと思うキャラ萌えオタクでした

2021-10-14 · おいしい水

『ベヨネッタ』(switch)感想

お盆に突然アクションがやりたくなった アクション苦手なのに イージーモードがあるのと回避で敵の動きがスローになるシステムが面白そうなので買いました パンチとキックの組み合わせでコンボをつなぐのも上手く繋げられたときの爽快感があって、下手なりにアクション欲が満たされた! 序盤ノーマルで粘るも見切るのが下手でボコボコにされたのであえなくイージーにした ストーリーとキャラ 魔女のベヨネッタが500年の眠りから目覚めてこの世の秩序を守る宝石の片割れをさがす旅 その間に長いこと因縁つけてくる記者(ルカ)が追っかけてきたり子ども(セレッサ)がついてきたりするなかで、敵対してる天使(造形が不気味)とドンパチやっていくうちに眠りにつくまでの記憶を思い出していく 思ってたよりB級洋画ノリのアナーキーなファンタジーだった 17歳以上対象だったからもっとエグいかなと思ったけどノリが軽いのと石像っぽいクリーチャーしか相手しないからそこまで気にならない ベヨネッタが自分の魅力を余すことなく武器にしていて顔も美しくスタイルが良いので操作するのが楽しい ヒールに銃仕込んでるとかロマンのかたまりじゃんね 魔女は服と使役する獣が自身の髪でできてて、コンボ繋がると全裸になるのがなんか面白くてたまにエロい セレッサ出てきて過去を思い出しはじめてから、セクシーさを全面に出してたときより人間くささが出てきて好きだった ルカは女好きっぽい振る舞いをするわりに色香に当てられてるのが面白い 相手魔女だから勝ち目ないけど! ベヨネッタの戦っている世界はまったく見えてないのになんだかんだ頼もしくてふつうにかっこよかった 父親ゆずりなんだね 難易度 イージーだと自分のステータスが大幅に上がるから多少は当たってもまず負けなかった コンボもガチャガチャ押してれば繋がっている感じ 回避と照準の切り替えもオートらしい? このへんは説明書読みたくなる感じ オートマチックモードの切り替えがアクセサリでできるってクリア後に知った ノーマルとボタン押した時の挙動がまったく違うからとまどったよ オートは外したら良かったな〜 ゲームシステム タイミングよく回避すると一定時間敵の動きが遅くなるウィッチタイムが発動する これが決まったときが爽快で楽しい 下手なりに避けようとがんばりたくなるし攻撃にリズムが生まれるね コンボをたくさん繋げるとお金がたくさん貰えるのと、回避中も攻撃コマンド入れてればコンボが途切れない仕様が面白い 足にも銃つけてるからぐるんぐるん回避しながら銃弾撒き散らすのが見た目派手で楽しい ストーリー中の戦闘も広いところだけじゃなくて崩れる足場を飛び移りながら、とか後半はレースやシューティングになったりして敵が似ててもあまり気にならないのも楽しかった 備え付けのミサイルでボス撃ちまくるのが個人的に一番好き 気になったところ ただ、ムービーに入ったと思って気を抜いてたら特定の操作しないと強制的にゲームオーバーになるイベントが多すぎるのはイライラさせられたかな 戦闘で力入ってるから余韻に浸りたいのにそうさせてくれない 死んだ回数がかさむ あと任意セーブが章ごとでしかできなくて章のあいだの中断データを残しておくにはタイトルに戻るしかないのが今のゲームに慣れてるとちょっと面倒に思えた 最後に あんまりゲーム何周もしないほうだけどストーリー終わってももっとやりたい気持ちになる面白さだった 面白かったからノーマルでそこそこ行けるようになったら2もいずれ 3も出たらせっかくswitchだしやりたい 発売決定はしてるみたいだけどかなり前だったしちゃんと出るのかな? 買うときにアニメを見たことがあったデビルメイクライとベヨネッタで迷ってて、これを買った後に向こうのセールが来たので今の積むべきか悩んでる

2021-08-27 · おいしい水