『Pokémon LEGENDS Z-A』クリア感想
メガシンカやミアレに馴染みのない人間でも楽しめた。 どのくらい知らないかというと、 原作は未プレイ、登場するポケモンがすべてメガシンカすると思い込んでおり、中盤でもしや皆持ってるわけではない……!? と気づき始める程度です。 アルセウスよりアクション要素はだいぶ増えてたけど、下手でも慣れとレベルで押し勝てるのでなんとかできた。 戦闘パートは、慣れるまでどこ見ていいか分からなくてしんどいのは確か。 でも、手持ちが充実してくるとコマンドに戻れないかもと感じるほどリアルタイムなスピード感が楽しい。 今回は街中が舞台で草むらが少なくて捕獲に便利なアイテムもないので、ポケモンにはすぐ気づかれやすい。 トレーナー相手に背面取り狙ってる時間のが長かった。目と目が合う前から勝負がはじまっている緊張感はくせになる! ロワイヤルのとき道端に置いてあるカードの条件を達成するとポイントが増えたりコインがもらえるのが良かった。ほんのりローグライクっぽい。 ほっとくと好きなポケモンしか使わないから、いろんな技やポケモンを使ってみようと思えて戦闘の合間も楽しい。 マップも街ひとつだけってどうなの? と正直思っていたけど、実際はアスレチックや屋上、地下など地図に見えない立体的な探索ができて充実してた。 スマホロトムで滞空して他の建物に飛び移るのが本当にたのしい。 ただ、同じところに後で行こうと思ったとしても到底たどりつけないので、地図にはしごの位置を表示させてほしい。 今回は街の仲間と一緒に戦ってる感が強くて好き。 特に暴走メガシンカしたポケモンと戦うとき、仲間も手持ちを出して一緒に戦ってくれるのがすごくよかった。 大きい一撃が来る前に警告してくれたり、うまく攻撃を止められるとよくやった!みたいな反応返してくれたりする。 アルセウスのヌシ戦の孤独を思うとシステム的にかなり熱いのに、ストーリーでMZ団の掘り下げが薄めだったのはちょっと不満だった。 皆がみんないい子として描かれてほしいわけじゃないけど、彼らに関してはもっといいとこ見せて~! と思うところが多かったな。 だって仲間だよ!? おっちょこちょいでもいいからかわいげが欲しい。しょうがないな! って思いたい。ガイのことです。 終盤の5年前の事件がらみの話は、複雑な思いもありつつそれでも地元が好きなのが感じられて面白かった。 もともとXYが続編ある予定だったけど諸事情で出なかった、みたいな話を聞いたことがあったので、比重としてはもしかしたら終盤のほうが大きかったのかもしれない。 だとしてもよお……!! なんか冒頭から治安の悪さを見せつけてくるし、ヤバい言動の人たちがたくさんいたけど、主人公も普段のシリーズよりちょっと大人で、煽られてもノリノリで煽り返せるだけの芯があったのでさほど気にならなかったのは良かった。 例にもれず、気になるところを挙げだすとキリがないけど、それをおいてもポケモン収集や戦闘はやっぱり楽しいので不思議だなと思う。 今回はなんといっても街中にしれっとポケモンが存在していることよ。家の周りがワイルドゾーンになるなんて絶対いやなのにミアレで暮らしたくなっちゃうかわいさ。 ヤヤコマはスカーレットのときにさんざん連れまわしたから今回は違うポケモン入れよう! と誓ってたのに、街灯にとまってたり、その辺飛んでたりするのがかわいくてやっぱり手持ちにいれてしまった。 ゴミ箱の近くにヤブクロンがいたりお菓子の屋台の上にペロッパフが飛んでて本当にかわいい。 でも夜に出歩いてると、トレーナー戦じゃなくても平気で野生のゴースが攻撃してくるわ、ちょっと路地入るとオヤブンが追いかけてくるわで、ワイルドゾーン抜きにしてもよく人間が暮らしていけるな!? とは思う。おそろしい街だ。 ポケモンと暮らす世界が凝縮されていて満足でした。 DLCももう発売日まで決まっていたので、これからがんばって図鑑を埋めます。