2024年7月を振り返る

アルセウスの図鑑埋めが全然おわんね~~っていいながら、遊んだりサボったりしていたら音沙汰のない人みたいになっていた。そんな2024年7月。暑いと疲れちゃってゲームに割ける体力がなくなるなあ レジェンズアルセウスの図鑑埋めをしている ふつうにネタバレなんですけど、最初に言われた通り、エンディングを迎えるだけでなく図鑑も埋めないと今回の元凶ポケが出てこず、黒幕さんの真の姿が見られないっていうから延長戦やってる。 追加分と思しき大大大発生のストーリーは調べても分からないなりになんかもうちょっと起こってほしかった感じがした。 図鑑埋めは、はじめのうちは出てきたポケモンの図鑑のページ見て「あいつまだ埋まってない!捕まえるぞ!」って感じで適当にやってたんだけど、そうするとあちこちに逸れて時間がいくらあっても足りないので、1匹ずつ集中して狙っていく方針に変えた。 揺れる木からチェリンボが全然出ないから、なけなしの一匹で怒涛のすいとる連打20回でタスク埋めたことに比べれば、オヤブンを捕まえるのはお茶の子さいさいという気分です。ヒスイの大地に揉まれて強くなりました。 ズガイトスとタテトプスを捕まえるために、山麓で時空の歪みの出現待ちするのがつらすぎて山麓で放置しながらこの記事を書いています。 あとはアンノーン・ミカルゲ・準伝説あたりが残ってる。図鑑完成までにはまだまだかかりそう。 ジャストダンス2023・2024を買った Unlimited(旧サブスク)の曲削除が4月に告知され、6月にプレイリスト機能が追加されたと聞いて満を持して購入。いま2023を一通り遊んでるところ。 これまでよりキャラ推しっぽい雰囲気になって、コーチに新しい側面がつくのはちょっと嬉しかった。2022で知ってる顔にみんな名前がついてる!と思ってストーリープレイリストを遊んだら、ナイトスワンに闇落ちさせられてて笑いました。ダンスバースが平和になった暁には一緒に踊らせてください。 ストーリープレイリストが1年じゃ全然終わらない感じはちょっとずるいと思う。 スウェットモードは前よりも使いやすくなってた。曲選んだあとのコーチを選ぶ画面でもスウェットモードがオンにできるのが一番うれしい。いつも起動し忘れて泣く泣く一回戻ってスウェットモードにしてたから…… それに、別の日に起動しなおしても常にスウェットモードがオンになってるのも手間が省けてよかった。 同じランチャーアプリに2023・2024どちらも入るので切替がいらないところも長くやるほど楽になるからいいね。 やりたくないモーションを除外した絞り込みができるのもよい。曲が増える分もう少し細かく検索条件を設定出来たらもっとうれしいかも。振付の絞り込みと登場作品の古い順ソートとか。 ただ、新しいランチャーになった利点がかすむくらい何をするにもテンポが悪いのは気になるかな。タブ移動するときに引っかかるとか、スコア表示前のアバターの演出とか、プレイリスト追加がワンボタンでできないとか。プレイリスト内のシャッフルができないのはこれからがんばってほしい。 あとは好みだけど、2023はおとなしい曲が多い気がする。よくわからなくても楽しい!って曲がもっと欲しい。憧れのカメラコントローラーは、部屋の奥行が足りないのかそもそも始められなかったので断念。 曲も機能ものんびり追加しているみたいだから、2025が出るあたりでまた改善されるんじゃないかな。楽しみです。 『スマホ断ち―30日でスマホ依存から抜け出す方法』を読んだ ゲームの話しながら、この話するのちょっと矛盾してるなとは思っている。 「SNSまじやめてえ(やめてない)~!」をいつまで続けるんだろうと思ってデジタルデトックス系の本を買ったのが5月下旬。 スマホを別れられない恋人に例えたり、やりすぎたなと感じた後は「スマホ版のカーボンオフセット」をやろうとか、言葉選びが面白くて好き。 こういう本って極論(スマホやめろ)になりがちなところを、ちょっとやさしく「スマホをやめるのは自分いじめが目的ではない」「だらだら見てしまう日があってもまた戻ってくればいい」と言ってくれるのが長年の中毒者的には救われた気分になる。 第1部でスマホに依存することでどんな影響が起きるか、2部で具体的にやめていく30日間のエクササイズの紹介になっている。正直他のこれ系の本読んだことあるなら1部には似たようなことが書いてある。私が印象的だったのは「人間はみんな自分のことを考えるのが苦痛」ってことを示す実験の話。みんなそうなんだって思えるのは大きかった。 2部のエクササイズは6月中に30日間通してやれた。 一番効いたエクササイズは、アプリを整理したあとに必要なアプリもぜんぶフォルダのなかにぶちこんでアイコンを見えにくくするやつ。うっかり癖でツイッターを開くことがなくなる。 最終盤で1日だけスマホを一切触らないと決まっている日があって、始める前は不安だったけど意外にスマホがなくても過ごせるのが自信になった。 30日終わった後に続けていける自信がなかったのでアプリブロッカーも入れてみた。最低限、午前中と寝る前は触らないくらいの軽い制限だけど、意志の力に頼る必要がなくなってなかなか良いです。午前中に触らなければいい距離感で付き合える気がする。 でも年季の入った中毒人間だから、ここ2週間くらいはせっかく買ったのにアプリブロッカーの抜け穴を見つけて制限破ったりしちゃってる。私は、弱い……ッ!

2024-08-10 · おいしい水

『同居人の五杯目』を読んだ

最新7話まで読んだ。二人で食べるごはんがおいしそうな日常系BL漫画。Tumblrでイラストをたまたま見かけて気になっていた。 大体二人でなんでもないごはんを食べる話。 特に事件が起こるわけではないんだけど、お互いのこと好きなんだろうなって空気感がたまらない。 例えば、ツルがピーマン苦手なのをカメは言わないでも知ってるところとか、頭を冷やしたいときに向かう場所を分かっているところとか。 カメがとても優しい人でツルは人の懐にするっと入るのが上手い感じがする。 カメも頼られるの心地いいから家来るのも許してたんだろうな〜。表紙のたい焼きの食べ方が真逆なのがかわいい。 出会ってから付き合うまでの話、とくに4話がすごく好きだった。 わざと忘れ物して会おうとするのやり口としてかなりベタなのに、カメが疲れてないか心配するとこがすごく良い。いいやつ だけど二人の好きは本当に同じ方向を向いているのかな……と思っちゃった。カメも最初はやっぱり少しは欲情してる感じがするけどツルは人間的に好きって言ってたし。 7巻からの話でツルが今の関係を続けることについて、どう思ってるか分かりそうな気がするのでこれからの更新も楽しみ。

2022-06-20 · おいしい水

『推しが武道館行ってくれたら死ぬ』を読んだ

部屋の整理してたら1巻出てきて続きが読みたくなったので買いました。 アイドルとオタクのすれ違い百合ラブコメ。 とはいえお互いに身分をわきまえたうえでの両片思いっなので安心! ここ芸能人もので一番大事なところです! 最初これ百合かな〜? と思ってたけど、舞菜は好きな人に対して口下手なだけで、えりぴよのことを真剣に考えてるところがよい。 着てるもの特定して同じブランドの服を買うのをお互いにやっていたりする。本来関わりすぎるのはよくない仕事だから許されるけど二人とも好きすぎて重い 個人じゃなくてアイドルとして応援してくれるから、アイドルでいられるってことをずっと守っているのが好き。 舞菜の「会いに来てくれないと私はえりぴよさんに会えない」って独白で最高になったし、「冬まで好きでいてくれると思っちゃった」って全力でえりぴよの発する好きを受け止めて、推してくれる未来も信じている舞菜がとてもかわいい。いじらしい。応援したい。 ChamJam(作中の地下アイドルグループ)のメンバーの掘り下げや人気が出てきて環境が変わったり、オタクの悲喜こもごもも描かれているのでアイドルものとしても面白い。 よくつるんでるオタクたちとえりぴよの、推しメンも推しの立場も、推すスタンスも違ってて、お互い推しのことしか考えてなくてドライにツッコミあってる感じが好き。言葉選びがほどよくオタクなのよ 基のいう「正しいオタクでいないといけないのにガチ恋だからファンが増えることを喜べない」って焦りが分かりすぎて苦しかった。 またアニメ見直したくなっちゃったな〜

2022-06-15 · おいしい水

『鉄楽レトラ』を読んだ

捨てようとしていた靴を互いに交換するところから、新しく青春を始める高校生の話。 何気なく自分のやったことが、誰かにとっての大きな救いになっていることもある、がテーマ ボーイミーツガールから始まるんだけど、まっすぐ行けば1時間半であえる距離にいるのに、かっこいい自分になれるまでは藤本に会わないと決めている、ふたりの距離感がすごく好みだった。 挫折して学園生活からあぶれたままなんとなく生きていこうとしていた人たちが、誰にも触れられたくない闇の部分を少しずつ分け合いながら、スペイン舞踊(フラメンコ)を通してそんなおれたちでもやっていこう、と一歩ずつ前へ進んでいく。そんな彼らを見て心を動かされる人がいて、世界が少しずつ広がっていくのが良かった。 鉄宇が周りの人に知らないうちに助けられてたって気が付くところでかなり泣いた。 母の言葉が毎回したたかで優しい。「あんたが自信を持てないぶん、母さんが持っててやるから」でぼろぼろ泣いた。じいちゃんも何気ない鉄宇の言葉に励まされて彼を元気づけている。良い。 3人が仲良くなるまでの話も好き。 市川が自分のエゴで世話焼いてるのが本当はよくないことだって分かってるところとか、菊池と和解するために家に押し掛けたときの「情けないやつらの集まりってこと?」「気兼ねする必要がなくて最高だね……」が好き。情けない自覚をみんな持っていてもがいているのが良い。 森野先生と対照的な考え方をする河内が出てきたことで、勝ち目のない予選に出てまで守りたいと思えるものができたところに成長を感じた。強ボスに挑むと決めたところからの鉄宇が、踊っているシーンでもこれまでとは別人みたいにかっこよくなっていたのが印象的。それでちょっと認められてきたころに靴が壊れるんだから、もうお守りがなくてもやっていけるくらいモノにしたってことだよね。 正直、それまでは人間関係や心情の変化がじっくり描かれてたから、終盤は駆け足ぎみだったのがちょっと残念。 これからの藤本との関係も二人の技術的な成長も、もう何話か読みたかった感じ。 うまくいかなくて苦悩しているときが多いから、なんだかんだドカンと一発それらしい成功をしてほしかったという期待も私の中にあったんだと思う。 苦しくても楽しくてしょうがないと思えるほど打ち込めるものを手に入れて、今はどん底でも明るくなるときがくる、と信じられるようになったことが大事な話だから、分かりやすい成功を求めるのはちょっと違うかも。 読んだ後じわじわ沁みてくるやさしい青春と絆の物語だった。

2022-06-12 · おいしい水

『総合タワーリシチ 完全版』上下巻感想

(たしか)2017年の百合展で見かけてから、ずっと気になっていたけどなぜか手を出してこなかった漫画。何年寝かしてるんだよ。 上下巻で表紙が横につながってて、神奈と悠が頬を寄せてるようになってるのがとてもかわいくて印象的だったんだと思う ちなみにタワーリシチはロシア語で同志という意味らしいです。タワー/リシチ ではない 内容は学園ものわちゃわちゃ百合コメディ。 優等生で唯我独尊な主人公(神奈)が入学早々やらかして、同じクラスのちゃらんぽらんな人たちと仲良くなって、ゆるーく高校生活を満喫したり、たまに悩んでたりする話。 悩んでると誰かしらがギャグに引き戻しに来るバランス感が楽しかった。 顔芸どころか不定形芸になってるのマンガ的で好き。 神奈ふくめ6人いてカップリングも成立するんだけど、基本的にみんなそれぞれ仲良くてまさに花園。 本編とは別にカプごとの話もあって、その話がぜんぶおいしかったです。 神奈と悠 二人とも自分には何もないと思ってて、お互いのことがうらやましくて、最初から気になってしょうがないのがかわいい。名前を呼ぶとか手をつなぐとか、友達の距離感すらちょっと遠慮がちなところから始まるのが応援したくなる。どっちも頭はいいのに人付き合いとなると未熟で、普段の勢いがなくなるのが特別かわいい。 都とちはや 幼なじみ。幼いころからの呼び名を学校ではやめてって言うところがポイント高い。子どもの頃と同じように呼び合って甘えて、それが二人のふつうになっているのがちょっと背徳的じゃないですか。なんか、もう、そのまま大人になってもなんやかんや一緒に生活していてほしい。 暁とリカ モテるのに本命にはうまく立ち回れない暁の不器用さを、リカが分かっててアプローチされるのを待ってるのが二人の関係を表していて好き。イメージ的には立場逆に見えるけど実際は……というやつ。ちょっとずつ暁のいいかっこしたがるところがほどけていくといいなと思う。 終盤で百合濃度がぐっと上がって、脳がぐらぐら沸き立ちました。 世界への感謝が止まらないタイプの興奮は久しぶりだった。かわいいは正義です。

2022-05-29 · おいしい水

『新・ガラクタ捨てれば、自分が見える』感想

風水の考え方を使って「ガラクタ」を処分すれば幸せになれるよ! って本。 風水って「Aの方角にB色のものを置く」みたいなやつってイメージがあったけどそれだけじゃないんだね。 掃除のモチベーションをあげるコピペのまとめ記事みたいなのを見ていたときに見つけて、そのへんの書き込みをいろいろ読むうちに、元を読んでみたくなったので読みました。 いらないものを片付けたい! でも捨てられない! ってときには、いい感じにやる気を煽ってくれる本だった。 他のこういうノウハウ本をあまり読まないから比較できないけど、「ガラクタ」の定義から心構え、処分の段取りまで細かく書いてあって、できないと思った人への助言も言ってくれるので、自分でもできそうって気にさせるのが上手だった。 大体「そんなんできるならとっくにやってるわ!」って思うタイプなので。 「ガラクタ」を手放すための理由は意外と突拍子もない。たとえば自分に合う波動とか、物のエネルギーがあなたを憂鬱にさせているとか。冗談かと思うようなこと言ってるんだけど、自分が腑に落ちれば手放してもいいかなって思えるものだね。 それに生活のすべてを振り回されるようだと困るけど、そこまでいかなければ理由付けなんかなんでもいい気がしてくる。 読んでてなるほどな~と思ったのは、**「他人からのプレゼントや映画の半券をなかなか捨てられないのは、 それらに自分の存在を見出してるから」**って話。 私は創作物オタクだから、断捨離しようと思っても全部ときめくから捨てられません! と思っていた。 特に思い入れがある作品に関するものを手放すのって自分を失うようで怖くなる。 でも過去ではなく今の私に重きを置くことが大事らしい。 新しいなにかを迎えるために、時が来れば手に入る未来を信じて空間を開けておくんだって。捨てることを失うことじゃなくて前向きにとらえるとちょっと楽になるかもしれない。 ものを捨てるから自分が見えるというか、捨てる過程で何が必要か考えるから変えたい部分に自然と目が行くようになることが大事なんだろうな〜。 決めた行動に囚われやすいから柔軟に考えていきたいね。 片付けの指標にするにはとてもいい本だと思うんだけど、身体のガラクタを捨てるの章は、西洋人寄りの解説なのとトンデモ科学っぽくなってきて拒否感が強かったから途中から飛ばしてしまった。 取り入れられそうなところだけ吸収していきます

2022-05-28 · おいしい水

宮下奈都『太陽のパスタ、豆のスープ』感想

Twitterやソシャゲに当ててた時間でちまちま読んでたら5日で1冊読めてしまった。ショックが大きい。 同じペースで読めば1ヶ月で4,5冊は読めてしまうことになる 突然の婚約破棄を機に自分を見つめ直す話。その中心になるのがやりたいことをチラシの裏に書いたドリフターズ・リスト。やりたいことリストみたいなもの。 やさしくて前向きになれる話だった。 周りの人がやさしい。甘やかす優しさじゃなくて、いつか岸にたどり着けることを信じて待っててくれる優しさ。 叔母に勧められるままリストを作ってやりたいことをやるうちに、思ったのと違う! ってことにもたくさん出会うんだけど、やりたいことの裏側に自分が本当に大事にしたいものがあると気づいていく過程に、かなり感情移入してしまった。 私が手帳術やノート術が好きでいろいろ試してみてるだけに、主人公もリストを完全な拠り所にするのではなく使いどころを決めて、お守りがわりにしているところに成長を感じたのが印象的だった。 リストとして書き出すことに効果があるのは、頻繁に目に入れたり見直したりすることで、やりたいことがやれるように工夫できるようになるからで、リストを作り上げることそのものには大した意味はないっていうし。私自身はライフハックの手法にこだわりすぎるところがあるので身につまされた。 でも立ち直るときに大事なのは何よりやっぱり、客観的にじぶんとの差に気づける誰かの存在だよね。 おぼれているときに手を差し伸べられていたとして、それに気が付いてつかめるときにはもう前を向けている気がするよ。

2022-05-22 · おいしい水

『Deemo -prelude- 2』感想

※原作ゲームのネタバレあり 1巻の感想はこちら 1巻に引き続きハンスがアリスをどう大事に思ってたのか、アリスや他の人から見た彼の人間性の補完って感じ 原作はDeemoとはつまりもういない大切な人で、帰ってきてアリスはまたピアノを弾き始めましたってだけで終わってたのを膨らませている ここまで膨らむんだ 原作でも優しいんだろうというのは十分わかるけど友人たちが出てきたことでより鮮やかになった エピソード6のジーノの「いっっつも自己完結してるから拗れんだよ」と、ハンスの「今の気持ちを曲にできそう」に彼の不器用さが詰まってて好き 音でなら伝えられるんだよ でもそこが素敵だとみんな思っているんだよ ラブだね 友人二人もハンスのこと大事に思っていて、未来に向かって一緒にがんばってるからハンスにこの後がないってことをなおさら考えたくなくなる アカリがハンスには言葉であれこれ言っても通じないと分かってて、でも思いを届けたくてピアノを弾き続けてたし彼にも届いてたってところがすごく好きだった 演奏シーンのコマ、やさしい音が聞こえてくる感じがしてほんとに美しくてこれだけで買ってよかったなと思える 水族館で弾くところが好き 新しい要素も入れつつ原作の再現がいっぱいあって良かった 最後のパーティのピアノ弾いてるところと帰ってからの「おやすみアリス」…… 原作のスチルって全部二人の日常だと思ってたから、あれは特別で一番楽しかった日の思い出なんだなと思うとじーんと来た アカリとジーノ映画で見たかった ちらっと出るくらいはありそうだけどメインではないよね 続編も出るらしいから楽しみ

2022-02-19 · おいしい水

なんとなく感想書いてなかったものまとめ2021

タイミングを逃して感想を書いてなかった諸々をまとめました 年末だし 例のごとくネタバレしかないので続きに下げます 『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』 !は6個 映画館で2回見た 新作映画のタイトル発表を聞いてからもう2年経ってたのがこわい 詳しい友人と直後に感想を話し合ったので満足していた ワルキューレの曲を映画館の音響で聞けるのが既にアド こんなにおっぱいだったっけ……って思ったけど前からでした 死ぬのが怖いってフレイアを励ます場面ですらハヤテの生きるとフレイアの生きるがすれ違っててずっと悲しい ミラージュがはっきりハヤテを諦めて部隊での自分のやり方を確立していたのが嬉しかった 5人のワルキューレを永遠に見ていたいよ〜! 展開を知ってて復習もしたら2回目は別ものだった ヤミキューレの歌の輪郭が後になるほどはっきりしていくの良い 死ぬ直前にワルキューレのハンドサインしてることに2回目で気づいて泣いた 思い出すだけで泣ける 『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』 絶対ライブ1回目を見たあと熱すぎてもう一回見たかったけど上映時間が合わない! という熱を復習に当てた 復習と言いつつ視点がワルキューレ寄りで大枠は同じなのに見たことない話めっちゃあるし時系列も違う……のはマクロスシリーズあるあるらしい なんでそういうことするの? メッサーの機体の写真見つけるとか最後止めようとしてラスボスと白騎士が刺し合うとか、海で慰霊するのがぜんぶ終わったあとになってるとか 私が見たかったのはハヤテ父の話だったんだけどそこはまるまるカットだったので、いい復習にはなったけどまたアニメシリーズ見返したいな……って気持ちを煽られるだけになってしまった でも裏切らない聞けたしおぼろげだったところを補完して2回目が別物レベルに楽しめたので良し 漫画『エデンの処女(おとめ)』 男が絶滅して女だけで殖えられる世界が舞台の百合漫画 舞台が園芸部だから読む前は未熟で美しい女たちがあやしい関係になるみたいなイメージがあった 実際は小羽が触れたら壊れそうな関係を持ち前の不器用さでぶっ壊して建て直していく感じだった 再建系百合(?) 百合の王道パターンに疎いけど「異色の百合フェア」の帯が巻いてあったので異色だったらしい 烈火を取り合ってドロドロするのに大事な烈火のために都希を探そうって先輩と協力して色々やってるところが熱くて好き 小羽が鋼のように純粋でまっすぐだからいくらドロドロになってもいい意味でみんな壊されて救われていくのが気持ちよかった けど最大のテーマだった都希が姿を消した理由が結局独りよがりだったのがちょっと残念 仕方ないけどこういうの同性恋愛ものあるある 誰かに邪魔されたんじゃなくて自分で勝手に呪われてるだけなので 話し合え〜〜 なんだかんだ勝手に抱えた呪いにみんな気づかないふりをして成り立ってたのを小羽が変えたってことで…… サイドがくっつく過程はもっと見たかったな 同級生の子あそこまでやっておいて着地があっさりしているし別にそこまでして総カプになる必要はなかったかなと思う あの世界で友達って主張することの危うさが違う世界って感じがして好き 漫画『DEEMO -Prelude-』1巻 買うか悩んでたんだけど、コミカライズの作画してる人が元々ファンでコラボ先の話も汲んでるってツイートを見たので買った 映画の前日譚とはいえ生きてた頃の話で今出てる映画の情報とかぶるところがないからこれで映画が面白いかどうかはかるのはかなり難しそう ハンス視点の話なので本編との齟齬は起こりようがない アリスはもちろん、学校の友達がちゃんと描写されると彼らも悲しんだだろうなって今から考えちゃっていくらでも泣ける ハンスがひとりで抱え込んじゃう以外はいい人すぎてこれは本当にDEEMOの話なのか? と思うところはあるけど原作ではまったく触れられないところだからしょうがないって感じです 原作小ネタがふんだんにあるのが嬉しい 本を床に積むとか演奏する曲とか これ読んだあとにDream聴くと曲中のざわめきがレストランで演奏しているみたいでいい感じに妄想が膨らむ 映画の公開時期からして2巻で終わりだと思うんだけど死ぬとこまでやって映画につなぐ感じだよね 映画面白いといいな 小説『ノーライフキング』 前に読んだ『想像ラジオ』がよかったので 1970年代のゲームをめぐる都市伝説の話 小学生が主人公 塾で北海道の子とやり取りするシーンで、限られた文字数と時間で噂を共有するところの緊張感と家に取材きてWEGの記者の人から文面送られてくるシーンが好き 死をやたら怖がったり逆に茶化してみたりするって世界が学校と習い事と家ぐらいしかないあのころしかない無鉄砲さだと思う どの時代でも ああいう根拠のない恐怖とか荒唐無稽な替え歌ってどこから来るんだろう ひな祭りの替歌とかさ ノーライフキングが何なのかははっきりしないところがまた誰も追いかけられない感じがしてよかった けどなんかしら分かると思って読んでたからここで終わりなの!? って思った 映画『劇場』 原作を読んだ(リンク)ので映画も見ました 小説より早回しだけど小説は乗るまで長かったからこのくらいがいい 永田のプライドの高さとサキの聖母感の生生しさが文字で見るよりエグかった 永田がヒモしてる自分を正当化する内面の描写はやっぱり小説に軍配が上がる 媒体の違い 小説だとピンときてなかったもらった原付で同じところをぐるぐる回るシーンが永田の迷いとリンクしてて好き 永田かまじクズでそれでも支えようとしてめちゃくちゃになってる沙希には本当にイライラするけどそれだけ二人のあいだの空気に感情移入して違和感なく見れちゃってる演技力すごいわ 最後の脚本読みながら気持ちを伝えるシーンが好きでこの規模の小ささが劇みたいだよな〜と思ったから、部屋の壁が倒れて劇場に変わって終幕、おじぎ、エンドロール、客が帰って沙希が一人客席に残る……の流れが最高でここだけで見てよかった〜! にしても最後はっきりハッピーエンドになってたな 流れからしたら劇団おろかに小峰たちを招いてちゃんと成功してるってことでいいよね!? ほんとうに何もならない話なのに最後だけは報われた気分になる 不思議な話 ...

2021-12-24 · おいしい水

『ない本、あります。』を読んだ

Twitterで写真を募って作者も出版社も中身も架空の文庫本の表紙を作る企画アカウントの書籍化 友人がネットでたまたま見つけた漫画を買ってるって言ってたのをうらやましく思っていた矢先の刊行決定だったので嬉しくて勢いで予約して買った まず帯の煽り文句が好き 写真と表紙とTwitterでは架空だった掌編が40本くらい 読みやすい反面、好みの設定のものはもう少しほしい!って思うのに隣のページではもう次のが始まってて余計にもどかしい。それで途中読むのやめちゃった期間があった なんとなくweb連載形式ならちょうどいい分量なのかもと思う 好きだったのは 「猫に餌を与えないでください。」思いがけず百合。「泥酔探偵」自分でまったく解いた覚えのない謎を確認していくって設定が好き。「七倍梅干弁当定価五百七十円」美少女にもなびかず誘われて受けない主人公が推せる。アニメ化されたに説得力。 「ない本」最後の話が最初の「傾いた惑星」に繋がってるのがもう好き。最初のない本なのかな(確認してない)。私はループにとことん弱い。 この本が面白いのは作家と出版社にも物語性があって架空の世界に思いを馳せられるところ。 「にゅうぎゅうひゃくとう、ひとひとり。」の太院大地先生の話がなんか好き。あと酩酊文庫には酒飲みの作家集めたアンソロジー出してほしい。文庫じゃアンソロジーって出ないか。 最近ぼちぼち書くの復活してるので話の展開なんか参考にできそう。短くまとめようとすると一つの出来事は淡々と進むからアイデア勝負だね

2021-06-03 · おいしい水