やりたいと思ったきっかけがなんだったか覚えてないんだけど、ストアのほしいものリストに入ってた中で気分にあったから週末にやりました
毎年暑くなってくるとRPGを、涼しくなってくるとシナリオ読む系のアドベンチャーがやりたくなる
連作の短編をみる感じで楽しめる長さ
基本的にテキストで進行して、パソコンみたいな機械でコマンドを入力して主人公を動かす
説明によるとホラーらしいがテキストとちょっとした演出だけなのでそこまで驚く怖さではない
真綿でじわじわ絞められる系のこわさ
1980年代の話らしいから当時の空気感を知っていればもっと懐かしさみたいなものを感じられたのかもしれない
よく知らなくても操作感がアナログで懐かしい感じはある
単純にPCゲームの名残かも
ゲーム自体は良いだけに、テレビで遊んでもひたすら文字が小さくて読みづらいのがプレイ時間のわりにかなり疲れるのがストレス
ブラウン管に映ってる演出だからいいところもあるんだけど漢字がつぶれてるのはよくない
本体のズーム機能フル活用したのはじめてだわ
英語だと気にならないのかな
続きでストーリーのネタバレ
ホラーゲームのテキストアドベンチャーのパートと、基地のマニュアルのマイクロスコープのピントを合わせてコマンド入力画面と右往左往するのがゲーム的には楽しかった
4話の基地のライン3箇所、ライン1はともかく他の2つはどうやって答えに辿り着けばよかったんだろう そこだけ攻略見ちゃったよ
3話までに出てきたものが4話でまとめて回収されるのが気持ちいい
元凶がすべてジェイムズ自身の歪みにあったってところが悲しい
人知を超える災難が次々降りかかってくるんじゃなくて、自分が壊れそうで認めたくないものが心の中でずっとつきまとっているじっとりした怖さ
全部わかったあとで振り返ってみると、なにもかも壊れた家で自分自身を責めるところから始まって、遠隔で話しかけてくる研究者のうさんくさい感じ、よくわからないまま得体のしれない不気味なものと向き合えって言われる不快感、治療が進んでも妹の立ち位置にいる人は救えないし自分のなかにできた妹の虚像に責められる不安を治療中のジェイムズの心象として経験させられていたと思う
それぞれの話に出てくるものが現実のジェイムズとどう結びついてるか考えるのも面白い
プログラミングに詳しければ調査基地の変数でなにか分かったりするのかな
4話の終盤は先に結末を知ってるだけに進めるのがすごく嫌だった
パーティーで今度はミスするわけには……っていうことと才能のある妹の描写でジェイムズがそれまでどんな暮らしをしてたのか少し察する
ホラーだけどすべて明かされたあとの尾を引くやるせなさが好みのゲームでした