chapter9「愚者たちの献身」

サンチの最期についてあることないこと考えてたら水曜の夜が更けるどころか数週間ストーリーの更新がされていないことに気が付かなかった
……というのは半分くらい冗談で、本当はいろいろあってあんまり読み返す気にならなかったから
さすがに今週は更新されるだろうという期待を込めて感想を書きます
まさかのハ……ニコラが直に接触してきてどう裏切ってくれるのか楽しみ
ニコラの名前出せるあたり本当に肝が据わってる
無実の人でも平気で手をかけちゃう教派の人が、黙ってデヴィアスの実験を見てこの人(蛇)止めないと! なんて思いますか!?
私はニコラが教派の思惑から外れようとするデヴィアスを始末しようと画策してるといいなと思ってる
彼が見た未来からその役割をレイザーに押し付けるつもりで動いてたのに政府側の弱みには気が付けず予想外にレイザーが折れたから急遽ターゲットを変えたとか
でも今回の終盤見るとレイザーはダイアナを守るためにデヴィアスの指示通り御一行を全滅させたくて、ニコラは何が何でも生き延びてほしいって言ってるから王国の破滅を防ぎたいのは本当だと取っていいのかもしれない
うーん、動機付けは言い出したらなんでもありになっちゃうな
クラークが阻止できるかと思いきやルーンはやっぱり誘いに乗った サンチのこと引き合いに出されたらいてもたってもいられないよね
ニコラが現れてサンチの名前が出るまで、かたくなにソフィーを助けるって言ってたのに生きてると分かったとたんに方針変えて助けるって言えるのはもう、愛ですよ
クラークの判断はまったく間違ってないけどルーンが無知だからこそ良いほうへ動くこともあると思うんだよね、今回は間に合わなかったけど諦めてたら会えてすらなかったかもしれないし
レイザーと対峙したときも一切ためらわずにどっちも助けるって言えるまっすぐさが眩しかった
ルーンにはサンチを失ってもずっと子どもみたいにまっすぐ純粋でいてほしいなあ
一方のレイザー、確かに目的に向かって一直線だけどさ 紙一重だよねえ
「自由になじめなかった」って言い方、そもそもサンチの罪状が嘘だから出まかせなんだろうけどいやな言葉選びだなあと思う
でもサンチが周囲の視線に耐えられなくて神官の甘言に乗ることを選べたのもまた自由だったからなので間違ったこと言ってるわけでもないのが皮肉ですね
さてサンチ
初見はこんなあっさり死ぬの? って思ったりもした
ただそれは出てきたときからNPCだしスキルの専用モーションもないからこいつ絶対死ぬわと散々言われてきたせいで考えうる限りの悲惨な終わりを想定してたから
例えば実験室でめちゃくちゃなモンスターになって襲ってくるのを倒すとかさ……いやよく考えたら過去2回NPCが死んだときは戦いの末だったわ……
命からがら逃げてきて偶然医者がいて、もしかしたら復活の望みある? なんて思わせてからの死って全然あっさりじゃなかった 感覚がだいぶマヒしてる
これまでの死亡シーンからすると穏やかだったってだけだ
しかもルーンをかばったのが致命傷だったのほんと
二人ともお互いのこと大事に思ってたんだなって改めて思わされて悲しい
レイザーのスチルが出るとろくなことがない 怖いよこのおじさん
蜃気楼にとらわれてるのはレイザーも同じだと思う
“どうしても叶わない夢”が2部の副題mirageの意図することなのだとしたら、2部が終わったとき誰の願いもかなわないんじゃないかというのを考えてた
3章時点ではルーンは「分からない」(大事な人を守る)、半兵衛は「ソフィーが悪さを学ぶ日を見てみたい」、ハッチンソンは「この世界で最も完璧な紳士になりたい」、ニョイは「おへそを治したい」、ソフィーは父親みたいなお人好しになりたくない、サンチは「砂漠王国の外へ行く」、エリオは皆の前では言わなかったからはっきりとはわからないけどきっとシェリーのことを知るか教派ぶっ壊すかだよね
最後
宣言通りソフィーはルーンのこと一発殴ったけど、いうてソフィーも考えなしに行くところあるし素性の分からない男を匿ったりしてるのでどう見ても父親譲りのお人好しなんだよ
この矛盾でちぐはぐな感じが魅力でありちょっと鼻につくところであり……
「他人のために命を懸ける奴が嫌い」に対して「ソフィーは他人じゃなくて大事な人」って返すのルーンだなあ
再会ハグに対する半兵衛とニョイの反応をどう受け取っていいのか この二人には普通に母と子みたいな関係でいてほしいよ
次回砂漠が滅亡の危機だとして、みんな死んでしまうのは展開としてありなんでしょうか
仮にそうなったら観察者とレイのほうががっつり動きそう
これがほんとの爆発オチ かもしれない

おまけ:レイの会話