mirage chapter13「智者たちの欲求」

ルーン学院が内部で抱えてたものが終わりへ向かうのが怖くて、ほとんど読み返せないまま14章更新の直前になってしまった
研究者たちには知識を探究したいって気持ちと自分の感情で叶えたい気持ちがあって、どちらも間違ってない
それでも伝説みたいな存在だった教派に入る選択をするのはさすが天才だなあと思ってしまう
理想ではあるけど、そこまで純粋に追求することは誰もできないよ
善悪が白黒つけられるものではないと全編通して何度も言われてますが、今回も例に漏れずはっきりはしない
モリスが純粋な知識欲のみで研究を行うことを理想としてたのは生命学派の扱うものが他の生命だからで、広い視野を持たなければ簡単に道を誤るから
加えて生前オースタの才能を買ってた節があるから、モリスは学派の研究を続けててほしかったんだけど29年間やってたのは自分一人のためだったから怒った
モリスの性格からしてそんなこと直球に言わないけどね
オースタもやたら難しい人に惚れこんじゃったよな~
その怒りには弟子への失望だけじゃなくて、罪のない青年を巻き込んでることも含んでてほしいけど まあモリスだしそこも分かってるでしょう
好きなことしてても貢献できるのは実用学派だからで、結局は立場の問題なんだよ
ティカの言う通り、オースタが私欲で動くこと自体は間違ってないけど転生術が成功して次の研究に生かされる可能性があるから許されてるところは絶対にある
それこそ行為だけで見れば白黒つけられない
そのために見殺しにしてたりしてる数を思うと次で死んでもおかしくないかもと思っちゃうんだよね
今回のティカは今まで出てきた中で一番かっこよくて好き
序盤のやかましさからは彼女に救われるなんて想像してなかった
あとやっと観察者関連の話が動いたのがうれしい レイとの話も うん
やれマナ結晶だの転化だの、ちょこちょこ出てくる転生術の用語に聞き覚えがあるのが嫌な予感する
マナ結晶に凝縮する過程ができるってことはカブも観察者も永久の民なんだよね
かたくなに干渉できないって言ってたのはそもそも上層部なんか存在しないからだったのだいぶ悲しい 完全に開き直られてるし
じゃあレイは何のために観察者をわざわざ起こして騙す必要があったの?
転生術が使えれば永久の民の仲間入り~って基準が緩そうに見えたけど、本来外に出ないものだったからその程度のルールでも200年以上やってこれたと思うとオースタはやっぱりすごいよ
そうなるとゾラが殺すべきはモリスじゃなくて、オースタと彼を手助けしたっぽいカブだと思う
ゾラはシェリーのことでも重大な勘違いをしてそうで既にこっちが苦しくなるわ
死んだこと知ってるのかすら分からないのが怖い もし知ってたら殺したのがセオドアなの分かってるはずだし
せっかくなら本人の魂のときに対峙してほしかった! って永遠に言いたくなる
最後に会ったときエリオを学院へ連れて行ってって言ったから恨んでる……? そんなことある?
個人的に14章で学院の最高の結末を迎えるっていうなら、
・シエルが不老になって生き残った理由
・カブがモリスの結晶をオースタに譲った理由
・事故が起こった前後の時点でマナと身体を分離できた理由
は最低でもちゃんと説明されてほしいな~~と思います
終盤でシエルがあそこまで怒ってたから先にアトラスの大爆発のことが説明されそうな感じはある
29年前の事故とアトラスの大爆発の原理が同じで実はシエルが自覚がないだけで亀裂病だったとか言われそうなのがやだ
そしたらシエルすら30年近く前に進めてなかったことになってしまう
そうすると絶対に亀裂病の話もついてくるよね ほんとにいつもよりちょっと長いくらいで終わるんですか?
ていうかシエルは義理の息子があんなことになってることに触れてないけどいいのかな……まあそこも次に託そう
エリオ絶対生きて戻ってきてくれよ!!

おまけ:レイの会話