『新・ガラクタ捨てれば、自分が見える』感想

風水の考え方を使って「ガラクタ」を処分すれば幸せになれるよ! って本。


風水って「Aの方角にB色のものを置く」みたいなやつってイメージがあったけどそれだけじゃないんだね。
掃除のモチベーションをあげるコピペのまとめ記事みたいなのを見ていたときに見つけて、そのへんの書き込みをいろいろ読むうちに、元を読んでみたくなったので読みました。

いらないものを片付けたい! でも捨てられない! ってときには、いい感じにやる気を煽ってくれる本だった。
他のこういうノウハウ本をあまり読まないから比較できないけど、「ガラクタ」の定義から心構え、処分の段取りまで細かく書いてあって、できないと思った人への助言も言ってくれるので、自分でもできそうって気にさせるのが上手だった。
大体「そんなんできるならとっくにやってるわ!」って思うタイプなので。

「ガラクタ」を手放すための理由は意外と突拍子もない。たとえば自分に合う波動とか、物のエネルギーがあなたを憂鬱にさせているとか。冗談かと思うようなこと言ってるんだけど、自分が腑に落ちれば手放してもいいかなって思えるものだね。
それに生活のすべてを振り回されるようだと困るけど、そこまでいかなければ理由付けなんかなんでもいい気がしてくる。

読んでてなるほどな~と思ったのは、「他人からのプレゼントや映画の半券をなかなか捨てられないのは、
それらに自分の存在を見出してるから」
って話。
私は創作物オタクだから、断捨離しようと思っても全部ときめくから捨てられません! と思っていた。
特に思い入れがある作品に関するものを手放すのって自分を失うようで怖くなる。
でも過去ではなく今の私に重きを置くことが大事らしい。
新しいなにかを迎えるために、時が来れば手に入る未来を信じて空間を開けておくんだって。捨てることを失うことじゃなくて前向きにとらえるとちょっと楽になるかもしれない。

ものを捨てるから自分が見えるというか、捨てる過程で何が必要か考えるから変えたい部分に自然と目が行くようになることが大事なんだろうな〜。

決めた行動に囚われやすいから柔軟に考えていきたいね。

片付けの指標にするにはとてもいい本だと思うんだけど、身体のガラクタを捨てるの章は、西洋人寄りの解説なのとトンデモ科学っぽくなってきて拒否感が強かったから途中から飛ばしてしまった。

取り入れられそうなところだけ吸収していきます