『クラブ・スーサイド』(PC)感想

Twitterでたまたま公式のツイートを見かけて、「アンチロマンス」の宣伝文句とイラストが好みってだけで買った
乙女ゲーム経験はスマホのちょっとしたやつくらいで、買うのはこれが初めて
まさかこんなに刺さると思わなかった
プレイ中は結末が気になる一心でやれて良かったんだけど、時間が経ってからじわじわ(1か月くらい)引きずってしまって、ちゃんと感想を書いて彼らとの話はこれでおしまい! って線引きをしなければ彼らのことをいろんな隙に考えてしまっていた
私が一人一人に寄り添えたかどうかは別として、良い意味で彼らと出会い愛してしまったことを後悔した
もっと考えたいから読み返したいという気持ちと、早く忘れてしまいたい気持ちで頭が混乱する不思議なゲーム
あらすじとしては、自殺同好会の謎の張り紙を見て集まった高校生5人と主人公がいて、主人公は彼らの本気を見て自殺を思いとどまるが、好奇心から彼らが自殺するまでの7日間を見届けようとする……って話
導入は正気を疑う感じだけどゲーム中のキャラクター描写はいい意味で生々しくて、彼らの悩みへの描写がとても繊細で真摯に向き合ってるのがすごく伝わってくるのが良かった
どの選択肢を選んでも、「そのときはこうすることを選んだ」というだけで選んだ内容やその先のことを肯定も否定もしないニュアンスを含んでるところが好き
いや死んじゃったら終わりなんだけど……生存ルートのときも手放しで喜べない危うさが残るのが人間的で好きだって言いたい
扱ってる題材が一度は考えたことがあるだろう普遍的なものということもあって自分の価値観が容赦なく引きずり出されるから体力は使う
前半は明るめでメリハリがあるのが良い
だからなおさら、7日目迎えるころにはどのキャラにも愛が芽生えてしまって死なないでほしいという身勝手な思いで悶えるはめになった
あまりに彼らが生きているから、キャラとして萌えるだの推せるだのという雑な感情で見ていいのか、終わったあとも分からないでいる
まあフィクションなので推すし愛するけど
欠点を挙げるとすれば、操作説明がいっさいなくてオートの反応が鈍いときがあるとか既読スキップも効いてるのかよくわからなかったあたりかな
単に私が不慣れな可能性もあるからなんとも
あとボリュームのわりに安すぎるところとエンドロールの歌だけやたら音量が大きいところ
キャラクターの前情報はほとんど入れなかったから、左から順に攻略した
(財膳→枢姫→右睡→喰ヶ島→舞渕)
本当は各ルートごとの感想(悲鳴)も書きたいしまとめてはある、
あるにはあるけど、舞渕だけいまいち掴めなくて言語化する前に忘れたいモードに入ってしまったから、スマホ版出たときに初見のうめきと新キャラを含めて書くことにしようかな
未来の私たのんだぞ……