ソフィー・みんな一緒

正直、イベント実装時に読んだときはお父さん関連の回想に期待を寄せ過ぎていた節があって薄味に思えた

今考えるとキャラスト以外のどこでモーガン時代の話をするんだよ! と思う反面、その因縁とエリオの求めてる情報のありかがぶつかる可能性が出てきたのかもしれない

ラストでミナにサーカスを見に来るよう約束していたのでお母さんの存在もいずれメインの中で効いてくるはず Rayarkを信じろ

ソフィーは17歳とは思えない純粋さとたくましさを持つ女の子だった
5歳の自分と父を捨てて去ったうえ、今更のこのこ現れて嘘をついた母に対して、すべてを許して新しく生きる意味を与えられる人間、そうそういないよ

そこまでにミナがいかにどうしようもない母親かが描かれていたからなおさらそう感じる
17歳にもなった娘をソフちゃんと呼ぶとか、「おいで」とか、一緒の部屋で寝ようとか、典型的に子離れできてない感じが初っ端からぷんぷんしていた
ミナはただ娘に母親として必要とされたかったんじゃないかなと思う
終盤の「置いていかないで」なんかめちゃくちゃ自分勝手で見ているこっちはイライラするのに、ソフィーはもう嘘をつかなくてもいいって優しく言うんですよ
それまでも嘘だとみやぶっていながら妄言に付き合っていたわけだし、優しくてつよい子だ

中盤ウソだらけだけど、ソフィーの「お母さんがそばにいてくれたら〜」とミナの逃げた理由とソフィーを心配する気持ちは本物のはず
あと半兵衛のデレ部分も

たくましさが早くに両親と離れざるを得なかったからだとしたら、未だに童話を信じるような純粋さを培ったのは間違いなくサーカスの団員たちだと思う

あんなに愉快で自分を大事に思ってくれる人たちがずっと近くにいたらひねくれようがないし、
ましてサーカスは非日常なパフォーマンスを提供する場で、お客さんは大体楽しみにきてるだろうから人を疑わず夢見がちなところがあるのは当然な気がする

そのへん大事なことをひた隠しにして生きてきたエリオとは対照的で一生分かり合えなさそうなのがいいよねって話前にもしたような?

これも毎回言ってるがモーガンサーカスの人たちとルーンが今回も可愛かった、癒し
ルーンは奴隷解放されてから目をみはる早さで成長している 野生動物が今や立派な人間の子ども
一緒に寝てるのをミナの前で公言するのを客観的に不思議だと思わないあたりがかわいい
そのままの君でいて

半兵衛はいかんなくツンデレ紳士ぶりを発揮していた ソフィー本人には絶対心配してるとか大事に思ってるって言わないよね 頑固親父すき

ニョイは立場の入れ替えが激しいリベロ的存在なところが好き
前半はミナの肩を持ってたのに次第にヤキモチを焼いたり、他の団員とは末っ子ポジなのにルーンには姉貴分みたいになるところ

今回バランスをとってたのはハッチンソンだと思う
ミナが完全な悪人にならないのは彼のおかげ さすが綱渡りが得意なだけある
団内のストッパーでいてほしい

演技で離れたとはいえ、ソフィーは団長と娘のどちらを選んで生きるか、半兵衛たちも彼女なしでやっていくかどうかを一度よく考える機会になったという話だった
これで決めたのだからもう怖いものなしだよ がんばれモーガンサーカス