『When The Past Was Around 過去といた頃』感想

前からちょっと気になってたところに、『A Space for the Unbound 心に咲く花』(クリア感想はこちら)で主人公がゲスト出演していたのでついに買った。


ポイントクリック、ステージ型の脱出ゲームにストーリーがついてる感じのゲーム。謎解きが下手でも1日でサクッと遊べて楽しかった。テーマ曲が頭から離れない。絵が好みなら買おう。

ゲストで出てたときは普通にしゃべっていたけど、本編は誰もしゃべらず謎解きでちょっと文字が出てくるくらいなので、イラストとコミックっぽい描写で話を想像しながら進めていく感じ。感触が『Florence』に似ている。
詰まる箇所がほとんどないのでヒント表示も調べられる場所が表示される簡単なものだった。
しいて言えばコントローラーよりマウスやタッチ操作のがやりやすそう。

ネタバレを含みます
大切な人が死んでしまってバイオリンを弾けなくなってたのを、彼との記憶をひとつひとつ思い出して前を向いていく話だったのかな。
4章のクッキーを食べるところで、最後の1枚を半分ずつ分けるんだけど、もう半分いる?って彼が差し出してるところが優しさを感じさせて好きだった。(あそこの飲み物淹れるところだけ判定がむずかしくないか?)
あとキャンプで曲を書き上げてから二人で演奏するとき、最初ちょっとぎこちない顔をしていたのにだんだん穏やかな顔になっていたところがよかった。
彼の病気がわかってから、あちこち追いかけるときに何回も彼がいた場所に石が置かれるのがすごく切ない。

最後のシーン見て思ったのは、彼を閉じ込めていた鳥かごはエダの後悔や忘れなきゃって気持ちだったのかもってこと。つらい気持ちにがんじがらめになってても優しい記憶が手を伸ばしてきてエダを救ってくれた。

本筋に関係ないけど、適当にクリックするとものに応じた音がするのがかわいくて好き。
やさしい気持ちになれるゲームでした。