『FINAL FANTASY8 Remastered』クリア感想

詰んでたゲームをクリアしていったら面白かったので、その流れでPS版で詰んでいたFF8をセールで買いなおして遊んだ。
初見だと攻略をほとんど見ないから、他のFFシリーズと同じように「とにかくレベルを上げて殴る」やり方には限界があることに気が付いた時にはどうにもならず。具体的にはアデル戦で詰んだ苦い記憶を救う旅だった。

バトルについて

今度こそバトルで詰まないためにアルティマニア含め攻略を調べたらまず「ジャンクションにつかう魔法を集めるにはドローではなく精製アビリティを使いましょう」と書いてあった。知らなかった。
それにしても、G.F.メニューからスキルをおぼえる順番を変えないとG.F.自身を強化するスキルに優先的にAPが割り振られるのはかなり罠だと思う。

前ぜんぜん倒せないからG.F.を乱用してそれでもミサイル基地の時限ボスでひいひい言ってた。今回はほとんどG.F.召喚を使わずにクリアできました。

精製に必要なアイテムを持ってるモンスターを倒すかカードを集めるかする、と分かったらあまり苦戦せずに済んだ。力に強い魔法をつけて、+〇%アビリティを全部つけて無双するのがとても楽しい。笑っちゃうくらい強くなる。ジャンクションに限ってはガ系の属性攻撃魔法より使いどころが限られるトリプルなどのほうが上昇幅が大きくて面白い。
プレイヤーの平均と敵のレベルが連動するからジャンクションとのバランスを考えずにレベルだけ上げてたらしんどくなるはずだよね。

他にも知らなかったことがたくさんあった。体力値で物理攻撃で受けるダメージが変わるからメルトンで弱体化できるとか。瀕死にならなくてもオーラを使えば必殺技打てるとか。
どうりで必殺技がぶっ壊れと言われるわけだよ。撃ち放題じゃん。

ストーリーについて

当時より大人になったのと一度見たストーリーなので前より理解しやすかった。
前に遊んだときはみんなかっこいい大人のように見えてたのに、いまや使命を前にして青くてまっすぐでまぶしすぎる~!
特にアーヴァインの株がダダ上がりした。最初の任務のヘタレの印象がずっと強かったけどF.H.のサブイベントやトラビアガーデンのイベントを経てかなり株が上がった。真実を知ってたのに撃ちはしたし、忘れてたみんなを責めないところがかっこいい。根は真面目なことにずっと気づかなくてもったいなかった。

トラビアガーデンで忘れていた過去を思い出すイベントが好き。これからも戦いで大事なものを失うかもしれないけど、真実を知ってもSeeDとして自分たちなりに選んだ道だから後悔したくないって決意が良い。

かたくなだったスコールに一歩踏み出させるには、リノアくらい全面的に人のこと信頼しててちょっとわがままくらいじゃないとスコールは動かなかったかも。優秀であるがゆえに、他の人は触れられなかったところも平気で指摘できる強引さが彼にはすっぽりハマったんだなー

二人のシーンは王道ながらラグナロクからエスタへ通信が繋がって主題歌が流れるところが好き。スコールと再会してラブラブなのはもちろん、リノアも皆との旅の中で成長していて、一人になる決断ができてしまった切なさもあるのがたまらなく好き。

ラグナは相変わらずかっこよかった。子どもっぽいところもあるけど、なんだかんだ正しいと信じたことを自然にやれてしまうのが魅力的。エスタで話を聞いた時の「良いことも悪いことも選んだのは全部オレだからな」ってセリフを見て、エルオーネやスコールたちがこう言える大人に近づいていく話でもあるんだな~と思った。ラグナがそうなるのもウィンヒルで守りたいものができてからだし。

詰んでたアデル戦を勝ち抜いたら、ほんとに最後のアルティミシア城だけしか残ってないのが寂しくなってしまって、不必要にワールドマップに戻って飛空艇飛ばしてた。月の涙後に少しだけ街の人から話は聞けるけど、せっかく崩壊後の世界なのに街のなかに入れないのはちょっともったいない感じ。
進行度でNPCのセリフが変わるのが好きなんだ。月の涙後のエスタでショッピングモールの女の子に話しかけると、ちゃんと守ろうとするスコールが見れたのはとても良かったです。

ラストダンジョンは今までやったFFのなかでもかなり難しかった。平常時ならなんともないダンジョンなのにメニューのなかまで封印するのがずるいよ。アルティミシアもだらだらやってるとジャンクションしてる魔法を容赦なく奪ってくるし、HP1にする技を使ってくるのがいやらしい。長めにキラキラ崩れていったしジャンクショングリーヴァで終わりだ〜! と思ったらまだ続きがあって、思わず「ええー!?」って声に出ちゃった。でも主人公の特権をふんだんに使ってくるのはラスボスらしさ満載でテンションは上がった。

魔女が全員元は人間だったのを考えると、アルティミシアが倒されたときのセリフが寂しかったな。何かを失いたくないがために自分が強くならなきゃいけないと思ってしまっていたのが序盤のスコールの考え方そのものだし。彼に頼れる仲間ができて本当によかった。

エンディングの過去の孤児院でアルティミシアから魔女の力を継承するところ。
13年前のイデアはあの魔女がアルティミシアだと知ってて、最終決戦に向かうスコールを「誰かの悲劇の始まりだとしても戦いを終わらせなさい」って送り出したということ? ママ先生の強さには頭が上がらない。だからシドもスコールのことを指揮官にしたがってたのかな。
現在から過去に向けて行ってた接続にラグナが気づいてた時点でそうなってもおかしくなかったのか。宿命論的。
だとしたらアルティミシアを倒したあとの遠い未来はどうなるんだろう。

画面比率の関係でむずかしいけどエンディングのムービーをもっと大きな画面でみたかった。花畑に変わって一気に空が明るくなるところで、ああ終わったんだ……って余韻が押し寄せてきた。
やっぱりスコールの母親ってレインだよね。すべて終わったら話すと言ってたので親子で話してるシーンも見たかったな〜。でも思い出が減っちゃうからなくて良かったのかもしれない。

スタッフロールといっしょに流れる祝勝会のムービーは逆にあれぐらいの小ささなのが当時のビデオカメラっぽくてリアルだった。ゼルの隣にいるのが三つ編みの図書委員でうれしい。アーヴァインのダンスと脱帽姿をもっとみたいし、帽子かぶってるセルフィもかわいい。
これからもSeeDとして現在の世界と魔女を守っていってほしい。


実質2周目なのもあって、ラグナ編ふくめ落ち着いて見られてかなり楽しめました。
攻略本を見ながら進めるくらいで私にはちょうどよかったよ。