16章「最後の戦場」

今回要素が特盛りスペシャルで受け入れるまでに時間がかかりました
それまでもさんざん悪い奴だろうと言われていたハイドが冒頭から顔グラが大幅に変わって、しかもいきなり裏切るなんて思わなかった
でもハイドが正しく悪役してて逆にほっとしてしまった
今までの流れのまま軍師を続けられてたらアンジェや炎日軍のこと嫌いになってたと思う
それまでもモブが死ぬ描写はわりとあったけど、倒れて動かなくなるくらいだったのが魔法や物理で跡形もなく爆散するのが強烈だった……最終局面だから当然なんだけど容赦がない……
後半で人が多くなればなるほど凄惨さをきわめていきますね

今回総出演レベルでキャラクターがいた中でも、戦場でも自分がよければいい精神でやけくそで兵士を蹴散らすシャーロックと、軍人としての使命よりも命を優先して降参する有能上司フレデリカが好きです
ロジャー猫目に人間嫌いの刃が手紙を出して掩護を求めてたのも、場所かかれてないのに律義に探し回って合流するのも熱い展開だった
そういえば、シオンと砕牙は貴族の下へ行くまでの間に戦争が大詰めだってことをどうやって知ったんだろうな~ってところがちょっと謎 自分の家の兵士に聞いたのか、16章前にトーテムタフへ戻っていてそこでアンジェが出ていることを知ったシオンが自分の家柄を生かしてできることをしようという方へいったのか
ここの連携がすごい好き この牽制のおかげでセオドア側に加勢されずに押し切って勝てたわけで

そしてラルフ
戦況が変わって貴族が寝返ったり兵隊が捕虜になるなか唯一最後までセオドアの勝利を信じていたのが彼で、自軍の勝利のために他人を犠牲にする禁術に手を出してまで力になる決意をしたってのがもうね 自分の身体にルーン刻みながら何を思ってたかとか、発破をかけるセオドアの心中とかを考え始めると止まらなくなる……こういう展開好きすぎるのでラルフのキャラストーリーもお願いします
ここの戦闘ほとんどエリオだけで乗り切れたので、エリオはシナジー関係なく一人でなんでもできるからこういうとき強いなと思いました

ラルフ倒してほっとするのもつかの間烈日の核を持っていこうとするセオドアからの闇月の襲撃、の緩急のつけ方といい、
そのあと16-5で立ち上がろうとして膝をつくセオドアに駆け寄ろうとするエリオ、ルーン爆弾を出してアンジェを王女を認めるセオドア、そしてエリオの羽族バレの流れが何回見ても美しい

さて、長くなりましたが
大量に人が死ぬことしかり、刃の「殺せ!!」の号令といい、11章の敗北を経て、アンジェは上に立つ人として大事なものを天秤にかけて選べるようになったんだな~って実感させられた
彼女の王女らしからぬ優しさに魅力を感じていた身としてはとても寂しい
理想を求めすぎて痛手を負ったのはわかるんだけど! 寂しい!
戦線離脱した三人が今のアンジェを見たらどう思うのかな……ってエリオが入ったあたりからずっと思っている
特にシオンは何があっても王女は変わらないと信じてたところがあったから、ナーヤみたいに距離を置いてしまうんじゃないかと思う
親しみやすさや理想をすべて手に入れることの代わりに女王の座を手に入れたんだなあ

タイトルに「最後」とつくだけあってすごい盛り上がりを見せましたね
先日第2部の主人公がエリオであることが発表されましたが、26日に出る17章でどうやって繋がっていくのかが楽しみで仕方ないですね
キャラストーリーでも頭を抱える気は満々です