『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』クリア感想

GW2本目のクリア。switch版です。核心的なネタバレを含みます。

夢中で遊ぶあまりスクショがこれしかなかった

評判に違わず面白かった! 
ただ犯人が確定してからのムービーがどうしてもエグいから、仮に発売当時にゲーム機持ってても最後までやれなかったと思うので絶好のタイミングだった。
本来規範を学ぶべき場所でコロシアイやってるし、色使いとかモノクマの露悪的でメタな言いぐさが刺激的なので熱狂的なファンがいっぱいいるのも納得。

ゲームシステムについて

探索パートが想像してたよりかなり楽だった。
ワープできるし、地図のキャラのいる場所と行かなきゃいけない場所には印がついてるし、寄り道しようとすると誘導される。証拠が集まってない状態でエリアから出ようとすると警告してくれるのもありがたい。学級裁判に全力を注げる。


進むと事件が複雑になって、学級裁判でやることも徐々に増えていくから毎回緊張感があるのもよかった。
あんまり覚えてないな~ってこともいつでもメニューから確認できるのと、苗木のヒントがとても親切なので謎解きが難しくて詰むことはまずない。
ただ私の射撃力がなさすぎて、議論パートは何回かイライラすることはあった……矛盾しているところはわかってるのに……的をよく見ろ……難易度さげてもいいんだぞ……

ストーリーについて

事件の動機に人間関係が絡むから、なんならいつのまにか非日常パートのほうが楽しみになってた。
やってることは命かけてる絶望的な学園内のデスゲームなんだけど、ちょこちょこ茶化してくるから暗くなりすぎないところもよかった。それでもおしおきの後はちょっとつらい。

核心的なネタバレを含みます

全体の結末は生徒たちの身に起こったことがSFチックでとんでもないけど、モノクマが話をぜんぶ聞いていて瞬時に移動して話に参加してくるとか、超高校級の生徒たちの能力からして浮世離れしてるし、細かい事を考えたら負けだと思う。ミステリーでこれ言うのどうなんだ。
コロシアイ仕掛けた真犯人に辿り着くまでのトリックと史上最悪の絶望的事件の中身はそこまで関係なかったから気にしないことにする。


黒幕がころころキャラを変えてくるのが人間味がなくて、「超高校級の〇〇(職業)」じゃなくて「絶望」って概念的な存在にぴったりでラスボスにふさわしい感じ。好き。もしはっきりと動機があったら目的のある一人の人間になってしまうし。
全体をとおして好きだな~と思ったキャラのことを考えると、やっぱり何かしら信念があって脱出したいと思ってたから、人間を人間たらしめているのは極限の状態でも譲れない信念だなあと思ったんだよね。
人格が安定しないって意味では腐川も黒幕と似てるけど、ジェノサイダーは本物の殺人鬼なのになんだかんだギャグ要員で、最終的には1年前に起こった事件の記憶がある最後の切り札だったのが面白い。
ジェノサイダーは萌える男以外殺さないって一貫したこだわりがあって、腐川と同じ人を好きだったから同じ人だと思えるのかな。二人が決定的に違うところってどこだったんだろう。
それでも、黒幕もこれまでのコロシアイと同じように自分がつくった校則にのっとってクロとして処刑されたわけで、実は概念的なやばいやつじゃなくて単にネジのとんだ人間かもと思ったりもする。

結局ひとりのクラスメイトを犠牲にして卒業したって絶望はすこしだけ残ったところが後味悪いよね。それも嫌いじゃない。
楽しい青春の記憶が誰にも残ってないから、逆に学園に残ることへの未練もなくなったのかもしれない。

最後に希望をみつけて玄関に立ってるところ、謎が全部解けた後だから明るい気持ちになるのは当たり前なんだけど、友情ともちょっと違う結束感で一人一人が自分にできることをやっていこうと決めているのが印象的だった。最後の捜査しかり、行く場所はちがうけど目指す場所は同じことを感じられたというか。

なんか上手にまとまらないんだけど、とにかく刺激的で面白かった。
各キャラにもいろいろ考えたところがあったはずなのにおぼろげで悔しいので、2以降はプレイ記でもつけようかな……