『ウーユリーフの処方箋』(スマホ)感想

基本無料、1日5話のチケット制
ガチャもあるけど本編読むだけなら不要
呪いの乙女ゲームに閉じ込められて化け物になったヒロインから逃げてこの世界から脱出しようって話
シナリオに脱出ゲームっぽい謎解きがたまについてるのと、ソシャゲの遠征みたいな数時間おくとアイテムもらえるシステムでポイントを貯めて話を進めていくゲーム ちょっとびっくりする絵面はあるけどホラーではない
ストアの評判のわりにハマりきれなくて残念だった
読み返し課金もためらうほど面白くなかったので感想が荒れてる
好きかどうかで言ったら私は好きじゃないけど、本編は最後まで読んでよかったです
特別ストーリーは読みませんでした
追記からネタバレ含む感想


まず序盤の皮肉たっぷりのメタネタが乙女ゲーム批判(もはや叩き)と苦労話ばかりでまったく面白いと思えず没入感もへったくれもない
最終的にアイドル消費みたいな話に落ち着くのになんで乙女ゲームだったんだろう 百歩譲って円果の置かれた状況を考えてもリスペクトがあるわけでもないし
呪いのゲームに入ってから出会ったトレーラーハウスの人たちと仲良くなり始めてせっかくの全員女たらしクズ設定が台無し、キャラも設定から抗いたくてもがいてるキリオとイコモツ、唯一素直にかわいいンアウフ以外そもそもどんな人なのかいまいち分からないうちに退場してていまいち皆そこまで好きになれなかった
最後の最後で円果を救うための仮想プロジェクトと分かって、多少のアラには目を瞑ることができたから結末はよかったと思う
雑なメタを並べて没入感をゴリゴリ削ぐのも、ゲームからマツリを追い出すためだったとしたら納得はする
フィクションを使い捨てる下品なやり方だけど病んだ主人公を廃人にするよりましだから
ただそこまでボリュームがないのに、気付かせたい部分をぎゅうぎゅうに詰め込んでるからとっちらかってるように見えた
バッド分岐の先の展開の匂わせを見るに、リアルタイムで追ってたらもう少し楽しかったかもしれないけどそれはストーリーそのものの面白さじゃないから考慮しない
私はキャラや話に思い切り感情移入できるのが物語の楽しいところだと思ってるから、メタネタや仕掛けはあっさりめにしてキャラ描写に時間を割いてほしかった
あんなさくっと死なれても地獄でもなんでもない
それに、ファンの身勝手さよりも消費を仕掛けてるつくり手側にも責任があるんじゃないのかな〜って途中から気になってたんだけど、そこにはほとんど触れられないまま「ウーユリーフの処方箋」が誰かを救うための作品に勝手にすりかわっていってそのまま終わったことに違和感があった
プロジェクトの中で一番偉いのが三筒だったからしょうがないのかなとは思うんだけどどうせならそこも詰めてほしかった
トレーラーハウスの誰かを好きになった人も乙女ゲームが好きな人も雑に傷つけておいて中途半端に畳むな
言い方悪いけどキャラクターやアイドルを消費すること批判したいって考えありきでアンチ乙女ゲームの「ウーユリーフの処方箋」を作って、書いてる人の隠れ蓑にするために現実のラストレジェンド参加者と三筒の目的をつくったと言われたほうがしっくりくる
このゲームで本当に癒やされたのはシナリオ書いた人と三筒と円果だけ
とはいえ、冒頭のインパクト、綺麗なイラストの数々や途中の謎解きで出てきた「♪人形じゃない生きてるの〜」って挿入歌は良かったし、キリオが覚醒して6章で列車乗ってから脱出に向かう切迫した感じは好きだった
このゲームやって結末見て安心したあと好きなゲームを思い返して、私がメタネタだと思ってたものは本当のメタネタではなく、上手に作品のなかにメタ存在を組み込んでプレイヤーの視点を入れ込んでたから受け入れられたし面白かったんだな〜と気づけたのでまったく時間の無駄ではなかったよ
なんだかんだ最後まで読んで思惑通りこうしてネガキャンしてるから一周まわって面白かったのかもしれない
なんでこんなにイライラさせられたのかうまく言語化できないけどそのためにわざわざ読み直すのは時間の無駄なので他の本を読みます