『ない本、あります。』を読んだ

Twitterで写真を募って作者も出版社も中身も架空の文庫本の表紙を作る企画アカウントの書籍化
友人がネットでたまたま見つけた漫画を買ってるって言ってたのをうらやましく思っていた矢先の刊行決定だったので嬉しくて勢いで予約して買った
まず帯の煽り文句が好き
写真と表紙とTwitterでは架空だった掌編が40本くらい
読みやすい反面、好みの設定のものはもう少しほしい!って思うのに隣のページではもう次のが始まってて余計にもどかしい。それで途中読むのやめちゃった期間があった
なんとなくweb連載形式ならちょうどいい分量なのかもと思う
好きだったのは
「猫に餌を与えないでください。」思いがけず百合。「泥酔探偵」自分でまったく解いた覚えのない謎を確認していくって設定が好き。「七倍梅干弁当定価五百七十円」美少女にもなびかず誘われて受けない主人公が推せる。アニメ化されたに説得力。
「ない本」最後の話が最初の「傾いた惑星」に繋がってるのがもう好き。最初のない本なのかな(確認してない)。私はループにとことん弱い。
この本が面白いのは作家と出版社にも物語性があって架空の世界に思いを馳せられるところ。
「にゅうぎゅうひゃくとう、ひとひとり。」の太院大地先生の話がなんか好き。あと酩酊文庫には酒飲みの作家集めたアンソロジー出してほしい。文庫じゃアンソロジーって出ないか。
最近ぼちぼち書くの復活してるので話の展開なんか参考にできそう。短くまとめようとすると一つの出来事は淡々と進むからアイデア勝負だね